私のつらさを「大したことない」と軽視しないで

結婚して一年半、たびたびパートナーと喧嘩をしてきた。

 

 

「おれそんなに悪いことした?」

「なんでそんな些細なことで怒るの?」

「おれは同じことされてもそんなことでは傷つかない」

 

いつも言われる。この言葉にすごく傷ついてしまう自分がいる。傷ついたり悲しかったりした出来事そのものよりも、この私のつらさを軽視するような言葉にとてつもなく傷ついてしまう。

 

これまで何度もつらさや悲しみ、痛みに寄り添ってほしい、共感してほしい、と話しても理解してくれなかった。私がつらさを話すと「おれだってつらい!」と言ってきて、私のつらさに彼のつらさをぶつけてチャラにしようとしてきた。

 

つらさにつらさをぶつけてもチャラにはならないんだよ。

共感することと同感は違うんだよ、とAlan-sanとSakura-sanの動画を見せてもあまり響かなかった。

 


www.youtube.com

 

このまえも些細なことで喧嘩をした。

 

 

話の流れで(?)、なぜか「お前の米は古いから虫が湧いていると思う」と言われた。

※パートナーと私それぞれのお米があるため、"お前の米"という表現をしています。

 

私はこれまでパートナーのためにご飯を作ってもらいたい、という感情をずっと持っていて、でも、パートナーは「頼まれてないのに勝手に飯を作って食べてほしいと相手に期待するのは傲慢であり、『食べる?』と聞いたときに『要らない』と言われてもおれは全然傷つかない」と言うので、作ってあげたいなあ、おいしいと言ってもらいたいなあと思いながらも、要らないと言われるのが怖くて、ほとんどパートナーに対してご飯は作らないようにしてきた。

 

一方で、パートナーは私にご飯を作ってくれることがあり、私は断らずに食べるし、おいしいと言うようにしてきた(事実おいしかった)。

 

 

今まで私が作ってきたご飯はおいしくなかったと言われたのはショックだけど、仕方がないことだと思った。私に料理の腕が無いのがいけないのだから仕方がない。

ただ、「お前の米は古いから虫が湧いていると思う」と言ってくるようなひとにご飯など作りたくない。「作ってあげたいなあ、おいしいと言ってもらいたいなあ」という感情から、「もうあなたにご飯は作りたくない」という感情に変わった。

 

 

泣きながら布団に潜り込み、聞いていたラジオでこの言葉を聞いて、ああ分かるなあ~と思った。私は一人で生きていく能力も財力もあるのになんでパートナーとの結婚生活をずっと続けているのだろう。何度も何度も同じような喧嘩をして、何度も何度も「おれそんなに悪いことした?」「おれはそんなことで傷つかない」と言われてきて、それでも結婚生活を続ける意味ってなんだろう。結婚というステータスがなくなること、一人身になる寂しさ。そういう不安に耐えられないから、不幸を選んでいる。選び続けている。

 

そして、「そんなこと言われたらもう何も言えなくなっちゃうよ」というマイクロアグレッション的な物言い(言葉としては差別に関する用語らしい)も結構つらい。

 

一回目の話し合いのとき、「言わないと気づかない、いちいち言わなければ、気づいてもらえないことにうんざりしている」といった話をした。

例えば、レストランに行って「こちらへどうぞ」と店員さんに促されても彼は気づかずに、案内されたところとは全く別の席に座ったりする。(店員さんは困り、私は代わりに謝っている)

パン屋さんに行って「袋詰めしましょうか?」とレジで声をかけられたのを断り、トレイを持ってそのままどこかへ行こうとし、店員さんから「ここで詰めてください」と言われたりすること。

そういうことの積み重ねがつらいのだと話したら、「それが何なの?」と言われてびっくりした。店員さんを困らせたくないし、私だって謝りたくないのですが……。

でも、パートナーにとっては、「店員に案内された席に絶対に座るべき」「袋詰めはレジでするのが普通、前の人もそのようにやっていたので言わずとも分かる、当然のこと」といったように、私が「~~するべき」、普通・当然、といったことに囚われているように見えるとのこと。

 

私が言いたかったのは、そういうことじゃなくて、あなたの代わりに謝ってつらい、だからそのつらさに寄り添ってほしい、という話だったのに、いつの間にか「それが何なの?」と言われていた。「おれがそんなことに気づいてないんだったら、おれは記憶障害だよ!」とも言われた、が、人間には往々にして気づかないことだってあるだろう。だから、気づかないことは仕方がないけど、代わりに謝ってることを知っておいてね、というただそれだけを言いたかった。察してほしいわけじゃなくて、こちらがいちいち言わなきゃいけないのが結構しんどいのだということを知っておいてほしかった。

 

言葉が届かない絶望を感じる。

 

 

私が何でもかんでも傷つきすぎ、流行りの言葉でいうならHSPとでもいうのだろうか。私がモラハラ気質なだけなのだろうか。弱者仕草をかましている繊細チンピラなのだろうか。機能不全家庭で育ったアダルトチルドレンだからいけないのだろうか。

 

パートナーは、怒鳴ったり興奮しているときや頭の整理がついていないときはひどい言葉も言うけれど、基本的には言えば分かってくれる人間なのだ。そして、私のつらさが分からないなりに、つらさを取り除こうと「別れたほうがいいのでは」と言ってくる。悪意がないことは分かっているし、むしろ優しさからそういう発言になるのだろうということも分かっている。

 

でも、私はパートナーと一緒に生きていきたい。日々を過ごしていきたい。

仲良くしたいだけなのになんでこうも喧嘩ばっかり起きてしまうのだろう。

 

 

nikkan-spa.jp

 

あるとき、えいなかさんという方が書いたこの記事を読んだ。

尊敬するだいすきな方がこの記事をシェアしていたことがきっかけで読んだ。

 

「おれはそんなことで傷つかない」「おれそんなに悪いことした?」と言われることで悲しんだり、怒ったりするのは自然なこと。

つらいことが起きるだけでもつらいのに、そのあとで 「おれそんなに悪いことした?」とつらさを軽視・矮小化されることでさらにつらくなる。つまり二回つらい思いをしているということ。

 

 人は、悪意なく人を傷つけてしまうことがあります。だからこそ、「相手の傷つきから学ぶ」ことで、相手とより良い関係を築いていくきっかけにすることができます。

 

 しかし加害者は「感情的になられても困る」と、相手の感じ方が過剰だという姿勢でこの出来事を捉えています。しかしパートナーの「傷つき」はすでにそこにあるのであって「感情的である」「過剰だ」と考える意味が、ーー少なくともこの2者が愛し合う関係を持ちたいのであればーーありません。

 

 パートナーが悲しんだり怒ったりしているのに「大したことじゃない」「感情的すぎる」と捉えていませんか?

 大切な人が悲しんでいることをそのように軽んじるのは、その人の心に深い傷を付ける二重の加害です。パートナーの悲しみや傷つきを目にしたときに、「この人はどうしてこんなに怒っているのだろう」と目の前の事実について考えることがケアの始まりです。今からでも、いつからでも、愛することは始められます。

 

この記事をパートナーにLINEで送ったら、「自分に当てはまることが多いのでもっとよく読んでみるね」と返信が来て、それだけでも救われる思いになった。

 

つらいことが起きるのは仕方がないし、私も無自覚に他人を傷つけてしまうことはあるけど、でも、そのときに「つらい思いをさせてごめん」「気づかなくてごめん」と言える人間でありたい。言えないまま、自分のことだけを考えて「私はそんなことでは傷つかない、大したことない」と言ってはさらに他人を傷つける加害者になってしまう。

 

二回目の話し合いをした。

最終的には、私の古いお米は捨てて、お米を使いたいときにはパートナーのお米を使わせてもらう、ということで「お前の米は古いから虫が湧いていると思う」の件については話が収まった。

そして、パートナー自身が、「おれの価値観を相手に押し付けて精神的に暴力を振るっていた」と言ってくれて、本当に、やっと、やっと伝わったんだな、と思った。

 

 

 

えいなかさんの記事がなかったら、🕊さんがシェアしてくれなかったら、パートナーは気づいてくれなかっただろうなと思う。

 

 

***

 

3/12(土)の話。

 

パートナーが出かけるというので玄関で見送ろうとしたら、パートナーがBluetoothイヤホンを耳につけていて、それを見て私は悲しくなってしまった。Bluetoothイヤホンは、前々からパートナーが欲しいと言っていて、このまえのクリスマスにプレゼントであげたもの。

 

彼は以前から仕事から帰ってきたときもイヤホンをつけていて、「おかえり~」と私が迎えたときもイヤホンをつけていることには気づいていた。でもそれは仕事の荷物やお買い物をしてきたことで両手が塞がっているなどでイヤホンを外すタイミングがなかったのかなと思っていたからそこまで気にならなかった。

 

試しに「イヤホンつけてるのしょんぼりする」と言ってみたけれど、「音楽聞いてないよ?(聞こえてるよの意)」と返されてさらにしょんぼりした。

 

以前も同じようなことを伝えてみたけれど、「おまえがプレゼントしてくれたんじゃん」と言われて、ああ、私がプレゼントしたのがいけなかったのかと思い込んでつらさを流した。パートナーが欲しいと言うから、喜ぶと思ってプレゼントしたけれど、こんなことを言われるということはプレゼントした私がいけなかったのだ、だから仕方がなかったんだ、と諦めた。

 

それぞれの時間を過ごしているときは別にイヤホンつけていいんだよ。でも、一緒にいるときは、音楽を聞いている・聞いていない、外の音が聞こえる・聞こえないの問題ではなく、イヤホンをつけていることで疎外感を感じること、シャットアウトされているように感じること、話を聞く気がないように感じるし、私はいつも家に入る前にイヤホンを外しているんだよ。ということを話したら、「そうだったのか、気づかなくてごめんね」と言われた。これは、本当にすごいことで、なんかもうそれだけでもメチャクチャ泣いた。

悲しみを受け取ってもらえるだけでこんなに楽なのか。「おれはそんなことで傷つかない」「おれそんなに悪いことした?」と言われないだけで、こんなにも楽なのか。

 

これまでのパートナーであれば「聞こえてるよ?」「おまえがプレゼントしてくれたんじゃん」「そんなことでおれは傷つかない」「おまえだってスマホをいじってておれだってつらい」と言っていたと思う。でも、今回は違った。ちゃんと、つらさや悲しみを受け取ってくれた。軽視しないで、私の声を聞いてくれた。

 

別に改善を強制・強要したいわけじゃなくて、イヤホンを絶対につけるなと言ってるわけじゃなくて、ただ、私が疎外感を感じてつらかったと泣きながら話したときに「感情的にならないで」と言われずに話を聞いてもらえたことが、本当に嬉しかった。怖くなかった。今までみたいな二回目のつらさがなかった。やっと、初めて、このつらさがない。

やっと、一歩前進した気がする。

 

 

・これまで書いたパートナーに関する記事


aknynk.hatenablog.com

aknynk.hatenablog.com

aknynk.hatenablog.com

 

喧嘩のあとの話

先週些細なことで喧嘩をした。

今日は喧嘩についてパートナーと話した。

その記録。

 

Twitter に書こうとしたけどお気持ち長文ツイートで読むひとを不快にさせるな〜と思いブログのほうにシフト……。読みたくないひとは読まないでください。

 

 

私の主張

  1. いつも喧嘩になったときにごめんよりも先に「おれそんなに悪いことした?」と言われる。それが余計に私のつらさに追い打ちをかけること

  2. 「そんなこと言ってない」「そんなことやってない」と言ったことやったことをすっぽり忘れられる。発言は認めた上で 「そういう意図はなかった つい言ってしまった」と言う主張なら理解する。

  3. 感情が制御できなくなるのはいい、私だって制御できなくなるときがある。ただそのときの態度が、店員に対して高圧的になる、大きい音を立ててドアを閉める等だから、喧嘩に関係ない店員や近隣住民まで巻き込んいることを自覚してほしい。私は自分のつらさを整理するために一人になりたいときがある。それをして「あからさまに不機嫌になって」と言われるが、私はそんなにすぐ気持ちを切り替えてニコニコできる人間ではない。一人になって立て直したいときがある。それを知っておいてくれると嬉しい。責めても怒ってもなんでもいいから一人にさせてほしい。(彼は感情の制御が利かないとき「おれはつらさを我慢してるのに、それなのにお前は態度に出している」と思っているとのこと。恐らくこれが"おれだってつらい!"発言に繋がるのだろう。我慢してると言うけど、現状大きい音を出したりと我慢できてるとは私の目には見えないが。)

  4. 上記の3について以前話した際に、「不機嫌な客の対応をするのも仕事のうちだろ」とパートナーは言っていたけれど、仕事以前に、相手は生身の人間である

  5. 「おまえが認めたい多様性しか認めたくないんだな!」と喧嘩の際に言われるがそれはつまり『おれは頑張ってるけどうまくできない、うまくできないおれを認めろ』という主張だと認識している。

  6. 「お互いつらくてお互い様なんだからチャラにしようよ」と言うけど、私はつらさにつらさをぶつけてもチャラになんかならないと思っている。仮にチャラになるんだとしたら、上記5の主張なんか知らねえよってなる。チャラだと主張するくせに「おれのつらさは認めろ」「うまくできないおれを認めろ」というのはおかしい。そうではなくて「こう言われてつらかった、だから今度からこうしてほしい」「今回はここまで頑張れたけど、途中でうまくできなかった」と互いのつらさを話して直していけるのならそれがいい

 

「おれはつらさを我慢してるのに、それなのにお前は態度に出している」と彼が思っていることが分かってなんだか腑に落ちた。だから「おれだってつらい!」発言になるんだね、きっと。別につらさを我慢しろなんて一言も言ってないからつらさは出せばいい、私のいやなところ、許さないところ、嫌いなところ、むかつくところ、全部言えばいい。

 

ただそのときに大きい音を立てて不機嫌な自分を他人に分かってもらおうとしたりするのは赤ちゃんだからやめてほしい。おまえには言葉があるだろう、言語化することを諦めてすぐ大きい音とか出すな、すぐに言語化できないなら距離を置いて一人になって整理する時間をつくろう、整理できたときに冷静に話そう。一人になりたい相手を責めるような真似はしない。それでいい。それでよくないか?

親知らずを抜きまして

初めて親知らずを抜いた。

 

歯の矯正を開始するにあたり、上の親知らずを2本抜く必要があるそうだ。

今日は1本。来週もう1本。

 

親知らずを抜いてもらった帰り道、街を歩いていて、電車に乗っていて、「私は先ほど親知らずを抜いてきましたよ」と心の中で誰かにこっそりとつぶやいていた。

みなさん何食わぬ顔をして歩いていますがそれぞれに事情がおありでしょう。

実は、私、親知らずを抜いたんです、それも初めて。

いつもはその他大勢に埋もれて帰宅する日々、だけど今日は少し違った。

 

どういうわけかは知らないが、歯医者ではロキソニンは5錠しか処方できないらしい。

痛みが悪化しても怖いので、薬局でロキソニンを買い足しておこうとイトーヨーカ堂に行った。

ご時世的にロキソニンを買うというだけで「コロナにかかっているのでは?濃厚接触者なのでは?」と思われてもいやだな~(実際は誰もそんなこと思ってない)と思ったが、店員さんに「今日親知らずを抜きまして……」と話したところ、「もう血は止まってますか?お大事になさってくださいね」と心底心配そうな顔で言われ、世の中には優しいひとがいるもんだな~、ありがとうイトーヨーカ堂、ありがとうイトーヨーカ堂の店員さん、と思った。いつも薬や洗剤などはココカラファインで購入しているが、たまにはイトーヨーカ堂も良いものだ。

 

イトーヨーカ堂ではおかゆとお菓子とオレンジピールのパンも買った。

家に帰ったらすぐロキソニンを飲むよう言われていたが、だらだらとイトーヨーカ堂巡りをしていたために麻酔が切れて歯がずきずきと痛み出して焦った。

 

おかゆ、普通に食べた。たまご粥。

オレンジピールのパン、飲むように食べた。(炭水化物に炭水化物、って言わないで)

プリッツも食べちゃった。

今日の夜ごはんおしまい。

食後に処方された抗生剤も飲んだ。

 

シュウウエムラのクレンジングオイルで化粧を落としているときに、頬越しに違和感を感じた。さっきまでは生えていた歯が一本無い、という違和感。

腫れてきたらいやだな~

 

「今日冷やすのはいいですけど、明日以降は腫れの原因になるから冷やさないでください」と先生から言われたので、まあすごい痛むというわけでもないが保冷剤で冷やしてみる。

明日は雪が降るらしい。今夜の時点で結構冷え込んでいる。冷え込む夜、暖房がきいた部屋、保冷剤で冷やされる頬、おかゆを食べて温かくなっている口内。おかしみを感じる。

 

私の親知らずはどれも奥深くやや斜めになって育っているため、先生は結構苦労していたような気がする。「すごい繊細にやってますのでね」と何回か言われた。繊細にやってくれてありがとう。

 

なんというか、親知らずを抜くということに関してあんまり深く考えておらず、麻酔をすることは認識していたのだが、ものすごいドリル音、ガガガガガ…!!みたいな音にびっくりしてしまった。その時になって初めて「ああ、歯を抜くってこういうことなんだね」と思った。ぐらぐらしてきたな~と思ったらすぐ抜けた。

抜けたら終わりかと思っていたけれど、歯が生えていたところの穴を先生は縫っていた。ススススス…という感じで口の周りを細い糸が当たるのが気持ち悪かった。先生の予告通り痛くはなかった。

 

施術後、家に帰ったらまずはロキソニンを飲むこと、ロキソニンは1回で5時間くらいの効果があるからバンバン飲まなくていいこと、抗生剤は3日分すべて飲みきることで効果があらわれること、歯磨きは親知らずを抜いたところは触らないようにすること、運動や浴槽への入浴など血行が良くなるようなことは控えるよう言われた。

中でもおもしろかったのが、「麺類は控えてください」ということだった。麺をすするときに、親知らずを抜いた傷からできたかさぶたを一緒に吸い込んでしまうから、麺類は控えてくださいと言われた。そんなことがあるのか~~~と、かさぶたと麺を一緒に吸い込む想像をしてウケた。うどんと共にしゅしゅっと吸い込まれるかさぶた……。

 

 

「抜いた歯って……」と受付の方に聞いたら袋に入れて渡してくれた。

今日の目標は抜いた親知らずを持って帰ってくることだったので無事達成。

スマホには「親知らず もらえる もらえない」と検索した履歴が残っている。

受付の方には「たくましい歯ですね~」と言われた。

これまで私の口内にいて良いもの悪いものなんでも噛んでくれていたマイ歯……根本はこんな形をしていたんだね。かわいい。

 

親知らず、どんな人間でも最大4回(4本)しか体験できないことなのかと思うとおもしろい。もうとっくに抜いてしまってそのときの痛みや感覚を忘れてしまっているひともいるだろうし、私みたいに初体験で新鮮な思いのひともいて、未体験のひともいる。

 

来週は抜歯と、腫れが引いているようであればもう一本親知らずを抜く予定。

音楽を聴いて泣けるくらい

星野源さんの『うちで踊ろう (大晦日)』を聴くたびに泣いてしまう。

 

とんでもなく怖くて冷たい感情に触れる感じがして、もう自然と涙が出てしまう。

 

昨日、鍼灸の治療を受けてからぐっと身体が楽になり、視界が開けた感覚があった。感情が戻ってきた感じがした。身体がほどけて初めて、身体が硬直していたことに気づく。痛みがなくなって初めて、「私って痛いと感じてたんだ」とようやく気づく。つらくなくなって初めて、怒りがなくなって初めて、そうやって気づくことが往々にしてある。全然気づけない、自分のことなのに、分からない、何も。

 

転職のことや夫婦関係のことや勉強のことや将来のことや、言葉にできない諸々、自分では認識していない何か、よく分からないことがたくさんあって、無意識に姿勢が悪くなって視界も狭くなって身体が硬直して、寒くて布団から出られなくてエアコンの乾いた暖かさに慣れて、息がつまるのを全然自覚できてなった。

 

やっと呼吸がほどけた感じがする。昨日まではもしかして私は苦しかったのかも、たぶん、でもよく分からない。

 

久しぶりに音楽が染みる。音楽を聴いて涙が出るくらい、何かが戻ってきた感じがする。冷たく凍てついた朝の空気の中歩いていても結局何も変わらないんだろみたいな感じ、お風呂に入って温まったつもりでもすぐ冷めて何も変わってない感じ、今はちゃんと溶けた感じがする。染みる余地がある。

 

もううんざり、色々なことがうんざり、つらいも悲しいも死にたいも言葉としてはちょっと違う、いまいち当てはまってない部分がある、うんざり、本当に。

毎日楽しく暮らしてるつもりでもふとした瞬間に陰に射抜かれる瞬間があって、そのとき一瞬だけ死ぬ。一体毎日なんなんだよと思う、色々、全体的に、もうどうだっていいよと思う。

 

文章を書こうと思った、以前みたいに。外に出て散歩してみようとも思った、何かがほどけた今ならちゃんと感じられる気がするから。昨日まで何にも感じられてなかった、仕事をしていない間もずっと勉強したり、映画やPodcastを消費して、でもそこに何の意味もなくて、ただただ手持無沙汰に耐えられない、自分を顧みる暇も与えないくらい、動いていないと気が狂いそうになる。すべてを1.5倍速で消費しないといけない気になっている、全然そんなことないのに。1.5倍速で消費した結果見落としてきたもの、気づけなかったこと、今更振り返ったって分からないと思う。

 

これまでに何度も何度も、身体や感情が硬直してはほどけて、というのを繰り返している。いつの間にかおかしくなってしまう、気づけるようになれたらいいのに。

 

TikTokで、他人の子どもがトランプに負けて悔しくて泣いたり怒ったりしている様子を見て、私だ、と思う。大きな身体の大人に抱きしめられ撫でられながら「すき、しあわせ、いとしみ、いちばんだいすきだよ」と声を震わせながら涙を流す子ども。その光景自体とても愛しい。でも、それをインターネットのコンテンツとして配信されていることにすっと冷める自分もいる。「いっぱいだいすきだよ、いちばんだいすき」と撫でられ眠れたらなんて幸せなんだろう、子どもはほしくない、妊娠したくない、それでもかわいい。子どもがかわいいんじゃなくて、光景がかわいい、馬鹿みたいに、と思う。私だ、と思う。結局何も変わってない。

 

やっと泣けるまで戻ってこられてよかった。今日の日記おしまい。

2021年の目標を振り返る

2021年は毎月新しいことに挑戦するという目標を立てて色々やってきたのでその振り返り。

 

 

1月

左右分離型Bluetoothイヤホン

去年まではJBLのE25BTという左右がケーブルで繋がっているBluetoothイヤホンを使っていたのだけれど、ついに左右分離型のイヤホン Jabra Elite 75tを購入した。SONYのWF-1000XM3と迷ったが、デザイン・重さ・スペック・値段的にJabraのほうを購入した。

左右分離型だとふとしたときに落として紛失してしまうのではないかという恐れがあったけれど問題なかった。音質も申し分ないし、バッテリーの保ちも良い。

ちなみにパートナーも今年のクリスマスプレゼントに左右分離型Bluetoothイヤホンがほしいとのことで、同じくJabraの Elite 7 Activeをプレゼントした。

 

 

ヨシケイのミールキット プチママ

私はいつも自分が何を食べたいのか分からない。自分が何を食べたいと思っているか、そもそも空腹なのか、ご飯を食べたいと感じているのか、全然よく分からない。また、ご飯を作りたいときとご飯を食べたいときが一致しないし、食べたいものと作りたいものが一致しないときも多々ある。作りたいから作ったけど食べたくはないとか、食べたいけど作りたいわけじゃないとか、そういうことが多いので料理は私にとってすごく難しい。

 

あと、大学生くらいになるまで食事は栄養摂取のためだけにしか存在していなかったので、自分のために作る料理に対するモチベーションが全然湧かない。私のためだけの食事など、餌でいい、と食事それ自体が自傷のようになってしまうときが未だにある。

 

パートナーのために料理を作れたらよかったけれど、仕事の都合上食事の時間が合わないこと、これまで料理を作ってもあんまり食べてもらえなかったこと、「勝手に作った挙句に食べてもらいたいと他人に期待するのは傲慢だろ」と言われたこと等の理由からパートナーにご飯作ることはほとんど無い。これはまた別件の話ではある。

 

結果、2020年12月あたりから夕食食材宅配サービスを体験していた。ミールキット、割高だけれど「今日はこれを作りなさい」とレシピと共に食材が送られてくるので買い物に行く手間もなければ、「自分は何が食べたいんだろう?」と思考しなくて済むのはよかった。ただ、ミールキットは1人分ではなく2人分送られてくるので、その日のうちに作って消費しないとまた翌日には新しい食材が届けられ、作ることや食べることに追われる羽目になる。

 

これって果たして豊かなことなのだろうか?と思い、体験期間中にやめてしまった。

思考をせずに済み、買い物に行かなくて済み、指示された通りに料理を作り、食べることに追われる。健康的な食生活のためにコスト(お金・時間)を払うのはいいけど、でも結局は食べたいものを食べたい(ただし食べたいものが何か分からないときもある)というぼんやりした感じになった。

 

 

 

南インド屋のスパイスレッスン

Twitterでフォローしている知人がスパイスレッスンでおいしそうなカレーやダルを作っているのを見て、私も試しに購入してみた。結果的に言うと2か月しか続かなかったけれど、普段自分では買わないスパイスを使って本格的なカレーやダルを作れる体験はなかなかよかった。ただ、「私はそもそもスパイスが好きなのか?」という疑問にふと立ち返り一旦解約の運びとなった。スパイスレッスンのために食材を用意するという行動が私にとって意外とハードルが高く、「よし、今夜作るから材料を買ってこなくては!」と頭の片隅に覚えておくこと、そのことでメモリを食うのが少し苦手だという気づきがあった。

 

minami-indo.shop

2月

森永製菓 小枝アイスバー

目標とは逸れるけど、今年食べて一番おいしかったアイス情報です。

クリスプアーモンド&バニラはたびたび復活してスーパーで売っているのを見かけるけど、今年2月頃に売っていたクリスプアーモンド&チョコレートが中も外もチョコでザクザクしててとてもおいしかった。おすすめ。

 

初めてオリジン弁当に行った

これまでの人生において、オリジンやほっともっと等のお弁当屋さんに行ったことがなかったので、お弁当屋さんのシステム(購入の仕方、頼み方)がよく分からず、怖かった。パートナーは仕事帰りによくオリジン弁当でお弁当を買って帰ってきていたので憧れがあり、パートナーに細かく購入の仕方を教わって(といっても何も複雑なことはない、店員さんにこれくださいって言えばできたてを作ってくれる)、ついにオリジン弁当デビューを果たした。初めて買ったお弁当はタルタルのり弁当の明太子のやつ。「初めてオリジン弁当に行ってちゃんと買えた!」とパートナーに報告したら、テレレレッテッテレー♪ってマリオの1upの音を歌ってくれた。

 

3月

ウェディングフォト

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2020年に結婚し、お互いに招待する友人がいなさすぎて結婚式はしないという方針でいたので、写真だけでも撮ってもらおうということでウェディングフォトを初めて経験した。色んなサービス、スタジオがある中でどこにお願いしようか見積を出してもらって質問内容やオプションや返信の速度や内容の質をスプレッドシートにまとめて比較検討をする時間が本当に大好き。比較検討が趣味です。

 

ブライダル用のヘッドドレスを買ったり、造花のブーケ作ってもらったり、家族同然のミッフィーのぬいぐるみを持ち込んだり、こだわりは色々あったけれど、中でも一番こだわったのは、「男性が座っていて、女性が立っているウェディングフォトをどうしても撮ってもらいたい」というもので、それが実現したのがすごく嬉しかった。山本美月さんと瀬戸康史さんが結婚の発表をした際に、山本美月さんがパンツスタイルで立ち、瀬戸康史さんは座っているという写真を見てすごく衝撃を受けて、私もこんなふうに、と思ったのがきっかけだった。大切な一枚になった。

 

 

後日、友人も同じスタジオでウェディングフォトを撮っていたことを知り、ウケた。そんなことある???

 

4月

ジャム作り

ふるさと納税でいちごを1kg買ったので、ジャムを作ってみた。砂糖と共に煮れば完成するの、かなり楽だった。透明な瓶に詰められたほかほかのいちごジャム。

いちごのムースも作った。ハンディブレンダーはめちゃくちゃ便利。ゼラチンの扱いは難しい。

 

 

5月

パン作り

今年ハマったもの、パン作り。パン、強力粉をこねていればそのうち生地になるし、つるつるまるまるしててわが子のように可愛い。すくすく育ちなさ~い!と言いながら発酵にかけている。しかもできたてが美味い。パンをこねている時間は精神が落ち着いて頭が整理される時間だった。

 

パン、バカでも作れるのがいい。適当にやっても最終的にはパンになる。ちゃんと生地が破れなくなって指が透けて見えるなあとか、ちゃんと目で見てわかるのがいい。手で触ってなんとなく感覚でわかる。他の料理は私にはちょっと難しいけど、パンならできる。

 

クリームチーズにはちみつとローストしたくるみ混ぜたパンが特においしかった。

 

 

カウンセリング

パートナーとの喧嘩が絶えず、初めてカウンセリングを受けた。カウンセリングは、インターネット予約ができ、費用が明確であり、カウンセラー本人の文章が公式HPに書かれていて、薄くて浅い悩みが列挙されてないこと(人間の悩みは複雑だから)、仕事帰りに行きやすい場所と時間等に注目して行く場所を絞ってどこに行くかを決めた。

 

他人に話すことで自分の思考が整理される感じがしてよかった。ただ感情が溢れてしまう気配もあった。

 

夫婦でノートを書く

上述の通り、パートナーとの喧嘩が絶えず、面と向かってだと声を荒げてしまったり泣いてしまったりとお互い感情的になってしまうため、交換ノートのように、お互いに思っていることを文字で書くことで冷静になれたらと思って始めた。

 

ノートを書くことは今も続いていて、喧嘩したときとか思いを伝えたいときに書くようにしている。感情的になってしまうと、自分の本来の意図と逸れて、相手を傷つけるための言葉を言ってしまうときがあるので、それを訂正したり、反省したり、本当はこういうことが言いたかったというのを伝える手段のひとつとなっている。

 

この話をすると「良い取り組みだと思うけど、正直恥ずかしい」と言われれることがあって、なるほどなーとも思った。

私としては「あのときこう言っていたでしょ」とエビデンスを提示できるのもメリットのひとつで、私はずっとパートナーの発言を記憶・記録しているのに対し、パートナーはすぐ忘れてしまうので、ノートに書いてある範囲だけでも記録として残っていてエビデンスとして使えるのが良い。パートナーが自分の発言を忘れて「そんなこと言ってない!そんなにおれ悪いことした?」と言ってくるのを少しは防止できる。

正直喧嘩の音声を録音して書き起こしして「あのときこう言っていたでしょ」と提示したいけれど、それは流石に・・・と思って控えている。

 

パートナーには何でも記憶・記録されるのが怖いと言われた。

私はなんでも忘れられてしまうことのほうが怖いよ。

 

6月

OJT

初めて新入社員のOJTを担当した。私が担当していた新入社員の子は本当に前向きで人なつこく、ITに詳しくない子だったけれど、具体的なイメージ図を提示すれば「例えばこういうことですか?」と自分の中で咀嚼してくれたのであまり手はかからなかった。明るく前向きということは、それだけでも才能だと思う。

 

私が退職することを知った際に、「私のせいですか?」と言わせてしまったのは非常に心苦しかった。彼女とは来月食事に行く。傲慢だけど、会社が変わっても仲良くできたらいいなあと思っている。

 

家電レンタル

初めて家電のレンタルをした。RentioでPanasonicのレッグリフレやosmo pocketをレンタルした。買うほどでもないけど、短期間だけ使いたいというときに便利。買うための後押しになったり、やっぱり要らないなの確認作業の材料になる。

 

7月

転職活動

これは過去記事に書いた。

 

aknynk.hatenablog.com

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ひとりフレンチ

フレンチやアフタヌーンティーはいつも誰かと行っていたけれど、ひとりで行ってもいいんだよな、自分の勇気次第でどうとでもなるよな、と思い立って横浜 馬車道のLe Salon de Legumesに行った。最初はどきどきしたけれど、何より食事がおいしくスタッフの方も親切に話しかけてくれ、安心して過ごすことができた。また行きたい。

 

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セルフジェルネイル

ネイルサロンに行くのはランニングコストがかかるので、セルフジェルネイルを始めた。サンディングが不要で、剥がしたくなったら剥がせるピールオフタイプのベースコートを買って適当にやっている。ポリッシュより乾くのが早いし一週間くらいは保つところが気に入っている。

 

 

 

粗大ゴミを捨てる

粗大ゴミの捨て方が分からなかったけど、マットレスの買い替えに伴い粗大ゴミ捨てデビューをした。コンビニで有料粗大ごみ処理券を買って、インターネットで回収日を指定した上で申し込み、捨てるだけ。私にもできた!

 

「新しいマットレスが届かないのに、古いマットレス捨てちゃっても大丈夫かな!?」

「届かなかったら一緒にシングルベッドで寝よう」

「私がコンビニで有料粗大ごみ処理券を買えないかもしれないよ!?」

「俺でさえ買えたんだから大丈夫」

とパートナーに宥められながら手続きしたのを思い出す。

 

8月

パートナーが無職になった

これは能動的に挑戦したことではないけれど、パートナーが仕事を辞めて無職になった。パートナーは20歳年上のアラフィフで、未経験の異業種への転職、養育費の支払いが残っており、転職活動中の私にとっても精神的な負荷が高くとてもつらかった。今は給料は大きく下がったものの復職しているのでまあ良し。

 

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9月

パーソナルカラー診断と骨格スタイル分析

これも初めての体験だった。どんな服でも「これは着られない、似合わない」と切り捨てるのではなく、こういうふうに着崩せば着られるなという考え方を持つことを教わった良い経験だった。

過去記事に書いた。

 

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10月

ASDカサンドラ症候群に関する本を読んだ

パートナーとの喧嘩やすれ違いが絶えず悩んでいたところ、パートナーが心療内科に行き、簡易的な検査でASDの傾向があるということが分かった。なんでもかんでもASDに原因を求めるわけではないけれど、ASDカサンドラ症候群に関する本を読んだ。身に覚えのあることばかりで、私の現状にカサンドラという名前がついていることで安心した。共感してもらいたい、共感してもらえなくて悲しいという自分の感情も把握した。

 

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11月

新卒で入社した会社を辞めた

引継ぎがすごく大変だった。

 

AWSやAzure、Linuxの仮想サーバの運用に関する引継ぎが主だったので、引継ぎ相手のスキルが不足しているのであれば適宜教えていけばいいと思っていたが甘かった。そもそもパソコンやOfficeを使いこなせていないひとに対して引継ぎをするとは思ってもみなかった。

 

おじさんに引継ぎをしていたら「Outlookの設定をいじったら起動しなくなったので、仕事できません」と言われてクソデカため息が出て項垂れてしまった。コピペで完結する作業なのに、いちいち手順書を印刷して、私が5分で終わる作業を2時間かけているおじさんの尻を叩いて働かせるのはつらかった。今頃どうなっているのだろうか、大丈夫だろうか、あのプロジェクトは・・・。

 

心療内科に行った

心療内科に行って、「ASD傾向のある人間本人は困ってない」「生理前に怒鳴ったり泣いたりするのであれば、PMSのうちPMDDの傾向があるのでは?」と先生に言われた。生理が原因かもしれない、とは考えてもみなかったので行ってよかったと思う。今は処方された漢方を飲んでいる。

 

心療内科にはまだ二回行っただけだけれど、また次の予約もしていて淡々と話を聞いてもらえる時間と場所が確約されていることに安心する。また今度話して聞いてもらおう、と思えるだけで精神が楽になる。そういう話す場がないから追い詰められてつらくなっていたのかもしれない。目に見える成果がなくても、月イチくらいで行ったほうがいいのかもしれない。

 

カウンセリングは感情があふれてしまうので、保険適用の心療内科のほうが、30分という制約の中で先生に淡々と話すのがよかったなと思う。目の前にアクリル板があって 「泣いてもいいですよ」というようにティッシュが置かれていたので、逆に感情があふれず冷静に話せる。今後自分がどうしていきたいのかをちゃんと伝えられる。

 

12月

転職した!

このまえ書いた記事です。まあなんかなるだろうという気持ちでやっています。なんとかならなくても、なるようにしかならん!ちゃんと働きます。

 

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外資系IT企業に転職して一か月が経った

 

社会人5年目、初めての転職から約一か月が経った。

 

まだOnboarding中で業務にはそこまで携わっていないけれど、毎日が結構楽しい。楽しい要因は様々あるけれど、簡潔に言ってしまうと「おもしろい人間が周りにたくさんいること」が大きな要因のひとつだと思う。ここで言うおもしろい人間というのは奇人変人ということではなくて、例えば、金の使い方がおもしろい、という感じの意味で、金に余裕がある人間はそんな使い方をするのね、と純粋に驚くことも多い。なんだかみんなおもしろい。

 

転職して環境ががらっと変わるというだけでずいぶん毎日が刺激的になるし、同僚・上司たち・お客様との関係性がまだ浅いので、彼らのことをおもしろい人間だと私が錯覚しているだけの可能性もあるけれど、よく知らない環境でよく知らないひととよく知らない仕事をするのはなかなか楽しい。

 

あとこれ。

 

今回は転職してからの環境の変化や会社のカルチャーの違い、気づき等を私の記憶や感覚が鮮明なうちに書いておこうと思う。

 

 

結局何が一番変わったの?

給料が二倍になりました。

 

全般的な話とカルチャー

英語

私はTOEIC500点くらいで全く英語はできないのですが、今のところノリでやっている。普通に英語でメールやチャットを書かなければいけないときがあり、DeepLと共に頑張っている。英語でのeラーニングも普通にある。

同僚たちもすごく英語ができるというわけでもなさそうだけれど、ちゃんと勉強はしてるみたい。「英語は英語として理解できるようになる」と上司が言っていて、その領域に私も到達したい、私も勉強したい、と思った。

TOEICの勉強は、英語の勉強になるのだろうが、実務で英語を使うための勉強とは異なる気がして、どうやって勉強したらいいかなあと考えている。実務で使うフレーズはある程度決まっていると思うので、本を読んでまずはフレーズを知ること、覚えること、使うことから始めようかなと思っている。

 

 

コンプライアンス

前職で「コンプライアンス」といえば、不正な工数入力だけだった。もちろんハラスメントをしてはいけないという暗黙の了解はありながらも、具体的にこういう発言はダメですよ、といった研修はあまりなかったように思う。私は前職にいたとき、同期からセクハラをされてコンプライアンス部門に通報したこともあったし、同僚のおじさんに睨み続けられたり背後にべったりとつかれたり、「これはセクハラになってしまうかもしれないけど」と前置きをした上でセクハラ発言をされたりしていた。それが普通だった。

 

現職では、入社して一番に受けさせられるのがハラスメントはしてはいけないという当たり前の研修であることに、いたく感動したし泣きそうになった。

研修には具体例もあって、男性も被害者になりうること、人種やLGBTQに関すること、分かりやすいコンプライアンス違反の発言だけでなく、相手が不快に思うことはハラスメントになりうること、また告発するひとは何も損なわれない、尊重された上で守られるということを教えてくれる研修だった。この会社では、これが普通なのか、と目を開かされる思いで、すごく嬉しかった。この会社を選んでよかった、と思った。

 

 

寄付

自分が寄付したい団体に、会社のお金で寄付できる仕組みがある。私はLGBTQや女性の権利に関する団体に寄付をしている。

 

 

業務環境

オフィス

オフィスがありえないくらいきれい。デスクや椅子はオカムラのもので、やはりオカムラは最強だよね、という気持ちになる。ディスプレイも32インチだったかな、すごく大きい。

あとパントリーがすごい。エスプレッソマシンもウォーターサーバーも各種ペットボトルの飲み物も種類が充実していて、お菓子もある。無料。なんなんだこの環境は…。

オフィス環境が整備されていると仕事に対するモチベーションが上がることを実感する。

 

在宅環境

在宅環境の整備に対する興味が出てきた。

これが一番の変化。

前職で働いているときは、在宅環境を整えようという気持ちは不思議と全くわかなかった。15インチの自宅PCに、会社支給のUSBブート方式のシンクライアントを挿して業務をしていた。自費で用意したものといえば無線マウスくらいだった。

 

それが、今の会社に入社してから、こうなった。

 

 

突然在宅環境を整えたくなった。オフィスの環境に感化されたというのもある。また、会社から在宅勤務手当というかWellbeingというか福利厚生の一環として、従業員が買ったモノ・コトに対して会社が費用を出す仕組みがあり、それが今年は10万程度費用を出してくれるとのことだった。「今年は」というのがミソで、CY(Calendar Year)、つまり12月中に10万円を使い切らないともったいない!ということで、モニターやキーボードなどを購入した。

 

また、同僚たちがガジェット好きで、気軽にSlackで相談できたり会話できることが何より大きい。彼らのおかげで在宅環境の整備やガジェットに興味を持てた。これまでRebuild.fmで話を聞いていただけのHHKBが今家にある!タイピングがすごく気持ちいい!27インチ・4Kモニターもすごく画面がきれいで大きく作業が捗る。(32インチ以上でないと4Kの恩恵を受けにくい、というのは分かっているがデスクのサイズ的に無理だった)

そういえばUSB Type-Cの便利さを今月に入って初めて知りました。

 

あと自宅のルーターがWi-Fi4までしか対応してないものなので、Wi-Fi5か6に対応したルーターを買いたい。なんとなくGoogle Nest Wi-Fiほしいな~(Wi-Fi6対応してないけど)と思って、メッシュWi-Fiについて同僚に相談したところ、スマートホーム化するとかでない限りあまり意味がないのでは、とのこと。また中継機に有線を挿すよりも、やはりルーターに有線を挿して繋ぐのが良いよ、とのことだった。こういう話ができるのが本当に嬉しいし楽しい。とりあえずルーターファームウェアをアップデートして少し速度があがった気がする(体感)

 

あと、玄関に人感センサー付きの電球を導入し、またひとつ家が便利になった。家が便利になるのは良い。

 

 

 

 

ツール

ファイル共有(SharePoint/共有ファイルサーバ&BOX)

前職では共有ファイルサーバーとBOXを利用していたけれど、現職ではSharePointを使っている。入社直後は、SharePointの使いづらさやファイルの探しにくさにモヤモヤしていたけれど、ローカルに同期すればファイルサーバーと同じように使えると気づき、微妙だなと思いつつもなんとか使っている。慣れるまでに時間がかかりそう。

 

入社してすぐの新人が困るのは、何か分からないことがあったとき、その資料がどこにあるのかあたりをつけることが難しいということ。HRの資料、ITの資料、プロジェクト関連の資料の場所がどこにどういう構成で格納されているか入社してすぐは分からなかった。

共有ファイルサーバやBOXであれば時間がかかってもサーバー全体を検索かければよかったけれど、SharePoint(というかTeams?)だと、そもそも探してるルートディレクトリ(あのSharePointのサイトというかTeamsのチーム)が違うケースがあってウワーーとなる。私が知らないだけで横断的に検索する方法があるのだろうか。

 

資料の格納場所のあたりがつかない場合メンターや同僚に質問すればいいだけだけれど、私は資料の捜索が趣味というか、過去の資料をのぞき見するのが好き、それで状況を把握したりしている。また、資料を作成する際に、結局一から作成するものなんてなくて、大体は過去の資料の良いところを寄せ集めて新しい資料を作成するわけだけれど、こう、エクスプローラーとかBOXみたいにルートディレクトリを検索してばくっと見本となる資料を取ってこられるようになればいいんだけどな、なんかイマイチ検索がしづらい。

 

チャット(Slack/Teams) 

前職では基本的にはTeamsを利用していた。現職ではSlackとTeamsを両方使っていて、Slackは私が所属する部署のメンバーとのコミュニケーションとして主に使っていて、Teamsはそれ以外の、部署を横断してコミュニケーションする際に利用されている。

 

前職ではメモリ8GBのPCを使っていたので、Teamsを起動しているとメモリを食われまくって本当につらかった。加えてZoomも起動したりしていた。

現職で支給されたPCは16GBのメモリがあるので人権がある。

 

Slackが果たしてチームの生産性に寄与しているのかは謎だけれど、個人的にはTeamsよりSlackのほうが使いやすい。投稿をブックマークできるしサクサク動くし。検索性とチャンネル数が多くてどこで誰がどんな発言をしたかぐちゃぐちゃになってしまうのはイマイチだなと思う(Rebuild.fmでもこういう話が以前されていた)

 

お金

給料が二倍になったので、歯の矯正を始めることにしました。

 

 

私は子どもを産まない予定なので、結婚というライフイベントをクリアした今、次の金と時間がかかる暇つぶしは「家」かなと思っている。とりあえず歯の強制をすることでお金を使っていく。

このあたりの話はまた別の記事に書きたいな。

 

最後に

仕事、おもしろさとか楽しさってそんなに大事なものかなあと正直思っていたけど、楽しいほうが精神がすり減らなくて良いな、と思う。前職では感情を持ち込まないように仕事をしていたので、そういうことがよく分からなくなっていた。

私は人間のおもしろさが仕事のおもしろさに直結するタイプのようで、転職して社内外問わずおもしろい人間に出会うことで仕事がおもしろいな~楽しいな~と思う頻度が増えた気がする。お客様がバラエティに富んでいて、しかもネームバリューのある企業ばかりなので、そういう一流の企業に入る人間はこんなおもしろさがあるのか~と思う。

 

転職活動中の面接のときに「年収アップやスキルアップだけでなくて、より自分が楽しめるほうへ進んだほうがいいと思うよ」と面接官(現職の先輩)に言われて、今その言葉を痛感している。やっぱり楽しそうと思えるところを選んでよかった。

 

あとまだ社会人5年目だけど、例えば、よく分からないシステムでよく分からない事象が発生しても大体のあたりがつくこと、前職での経験が地続きで生かされていることを実感できると嬉しいと感じる。

 

人間のタイプも分かるようになってきたというか、「このひとは前職でいうところの〇〇さんタイプで、ひとつひとつ言質を取ってから着実に仕事を進めたいタイプのひとね」とか「一見厳しくて怖そうに見えるけど、こちらが誠意を持って相手のために行動をすれば、その分返してくれるひとだな」とか、人間のタイプもあたりがつくようになってきたので、傾向と対策が打てるのが嬉しい。

 

場所を問わずいつでも働いていいという自由さや、結局自分で興味を持って勉強しなければいけない厳しさに変わりはないけれど、ひとまずは今の会社で頑張ってみようと思う。

転職までにやったこと日記

転職まであと一か月、ということで11月にやったことをまとめた。

緊急事態宣言が解除されたことによって人と会う機会も多くてよかったです。

転職するまでに勉強したとかそういう話は無いです。(勉強しろ)

 

 

  • コンテンツ

    • クロエ・ジャオ『エターナルズ』

IMAXで『エターナルズ』を観た。IMAXで映画を観るのは片手で数えるくらいしか経験がないので、「あれ!?3Dメガネって必要なんだっけ?」と焦りながら映画館に向かったけどメガネは要らなかった。

 

MCU、フェーズ4って何なのだろう、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で私のMCUはもう終わった、ロキちゃんが死んだ時点でもう終わったんだ、という思いでいるくせに、Disney+で『ワンダヴィジョン』『ロキ』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を観たりもしていた。『ブラック・ウィドウ』は映画館とディズニーとのゴタゴタもあり放映している映画館そのものが少なく結局観に行けなかった。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』も評判はよかったけど重い腰が上がらず…。

 

ただ休みが取れたから、ただシネマイレージのポイントが貯まったからという理由で特に期待もせず、何の予備知識もないまま観に行った、結果、観てよかった。めっっっっっちゃよかった。

 

※以降、ネタバレ有注意

特にアンジェリーナ・ジョリーが演じるセナが好きで、彼女のシーンで何度も泣いた。壊れてでも、誰かを傷つけてでも、私は私の記憶を抱えて生きていたいという純粋な欲求。彼女だって長年(本当に長年)生きる中で楽しい記憶だけでなく、つらい記憶、忘れてしまいたい過去、泣くほどの痛み、苦い思い出、そういう過去があったかもしれないのに、それでも私は忘れたくない、記憶を消したくないと主張するのが、何とも言えず胸を打たれた。かつてインターネットで「セナ」と名乗っていたことも相まって、私と重ねて見てしまう部分が多かった。私って…セナじゃん…………。どんなに生きづらくても忘れないで生きていたいと強く思う瞬間が私にもある。

 

忘れないでいることはときに人を傷つける。それでも。

人を傷つけてでも覚えていたい、私のせいで傷ついたとしても隣ににいてくれるパートナーがいること、ここは安全なのだと痛感すること、覚えていたいという私の意思を尊重してくれる人たちに囲まれて生きていられる幸福。

ときにあなたを傷つける私を好きでいて。

 

マ・ドンソク演じるギルガメッシュがセナの隣にいること。

マブリーとアンジーが隣同士に存在しているだけでありがたいのに、キャラクターも最高だなんて…。ギルとセナだけでなく、ドルイグとマッカリも本当にえっちでかわいくてすてきだった。そういえば私はCP厨だったわ~と久しぶりに思い出しました。

 

エターナルズ、キャラクターそれぞれに欠点があったけど、欠点を誰も責めなかったし、それが当然のこととして描かれていたのがよかった。人間じゃないのにあまりに人間らしかった。人間と生活する中で、望むと望まざるにかかわらず誰もが人間や環境や文化や生活から影響を受けて生きていて、だからこそ人間たちを守りたいと思ったのかな、と思った。

 

また、男性のヒーローだけでなく女性も、白人だけでなく黒人も、なんてそんな価値観すらもう古くて、性別も肌の色も何も関係なくて、みんなそれぞれ好きなものがあって守りたいものがあって、それが自然なこと、何の違和感もなく受け入れられている世界観であることがすごくよかった。そういう作品が、今の現実の世界から生み出されていることにもまた泣けた。いつかこんな世界になるといいねえ。

こういった世界観の映画を製作するにあたって、性別や肌の色等にかかわらず皆が平等なサラリーをもらっていること、あらゆる差別が無いことを切に願っています。

 

友人に誘われて一緒に観た。

 

17歳(つまり10年前)に母親から漫画を借りて読んでいたことを思い出す。当時の私にとって食事は栄養を摂取するためだけのものだったし、シロさんとケンジの生活のリアリティなんて全く分からなかった。ゲイ同士で生活をし、老いていくことのリアリティなんて何も理解していなかった。

今や社会人になって自分の給料で映画を観に行けるようになって、結婚してパートナーがいて、ご飯を食べること、特に誰かと食べるご飯がおいしいということを理解できるようになった。こんな自分になるなんて、17歳の私には到底想像もできなかったことだろう。

 

西島秀俊さんの演技、いつ見ても「自我が無さそう」と思う。けれどその淡白さが個人的には心地いい。特に邦画を映画館の大スクリーンで観るにはこれくらいの強さの、これくらいの距離感の感情が心地いい。邦画、なまじ言葉や文脈や感情がダイレクトに伝わりすぎてしまうがゆえに、「近い・・・!!!」と思ってしまうので、ちょうどよかった。内野聖陽さんの濃い演技との対比もよかった。内野聖陽さん、マジモンのバケモンかよ、最高。

 

※以降、ネタバレ有注意

内面や自我が無いように見えたシロさんでも、脚本的に そのキャラクターの性質上クローズドになりかけたところ(ゲイはゲイ同士仲良くできたらそれでいい 好きなひととだけ一緒に過ごせればそれが最大の幸福である、といった閉鎖的な幸福)を、それではいけないのだと、""ケンジが""言うシーンがよかった。クローズドな関係性にとどまらず、これまで以上に社会的なつながりを大事にして生きようねというメッセージだった。

 

原作を読んでから映画を観ると、「全然食事シーンが無い!シロさん全然ご飯作ってない!」と思ったりもしたけど、人間の生活というのは本来食事だけじゃなくて、仕事をしたりお出かけしたりお風呂に入ったり眠ったりも普通にあるわけで、漫画では実感しづらかったシロさんとケンジの""生活が続いている""感を感じられたのもまた映画ならではだった。料理するにしてもいつも同じ調理器具を使っていたのも生活っぽかった。

 

 

その他雑感。

  • 美容室の店長の嫁の激強の奥貫薫さん大好き
  • 小日向さんと佳代子さんが料理しているから、
    やることなくて手持ち無沙汰のシロさん可愛い
  • 主題歌にスピッツを持ってくるのは完全に解釈一致すぎ
  • 劇場版には出てなかったけれど、林田くんを演じていた遠藤史也さんよかった
  • タブチくん役の松村北斗さんはジャニーズとしてだけではなく俳優としてどんどん伸びていってほしい
  • シロさんとケンジの家にある野田琺瑯のバターケース、家にもあります!おそろい!(ドヤ!)

 

 

 

ずっと読まなきゃ読まなきゃと思っていた話題作。

パートナーと喧嘩して2週間ほど喋らない時間があったので、7巻まで一気に読んだ。

ヤマシタトモコさんの漫画、いつ読んでも激強だな~と思う。それが刺さるときもあれば、刺さらないときもある。今回は私のメンタル的にいまいち歯車が噛み合ってない感じがした。『タッチ・ミー・アゲイン』や『恋の話がしたい』あたりは、私がまだ10代だったこともあってすごく敏感に、とても刺さっていたように思うけれど。

 

『違国日記』、読みながら何度も椎名林檎の『ありあまる富』を思い出した。自分の感情、自分の価値、自分を自分たらしめているものは誰にも奪えないのだと何度も何度も口を酸っぱくして伝えてくる漫画だった。他人からは何も奪えないし、他人に寄り添うことはできても完全に理解することはできない。

 

せっかくなら苦しんで生きたいでしょ

わかる。どうせ死ぬなら苦しんで生きたい。

 

「傷つくほうがおかしい」って言ってしまうこともある
でもその人が傷ついたという事実をないものにはできない
だからって傷ついた側も「おまえにはわからない」と断絶してしまっては.....

わかる。パートナーに「なんでそんな些細なことで怒るの?」「おれは同じことされてもつらくならない」「おれそんなに悪いことした?」と何度言われても「あなたがつらく感じないことでも、私はつらいと感じる」と何度も訴えている。でも本当は「おまえにはわからない」と心では断絶している節がある。仕方がない、無理なんだと思っている。分かり合えないとしても分かり合う努力ができたらいいなと思うけど、なかなかそううまくできるものじゃない。

 

物語を必要とする人間とそうでない人間がいることも描かれていて、確かに物語を必要とせず生きているひとっているよね~と思った。私の友人にもいる。物語がなくても生きていけるの、単純にすごいし不思議である。

私にとっては生きるには水と同じくらい必要なもので、物語を摂取して泣いたり笑ったり感情が動かされてそれで生き延びている。ただ生きているだけでは感じられない、体験できないものを、物語を通して追体験したりブーストしている感じがするから。

 

 

11月に大型アップデートがあったので久しぶりに起動した。料理ができるようになっていたりDIYレシピが増えていたりと色々便利になっていた。どうぶつの森をやりながら、そこまで生活が便利になってほしくないと常々思っている。たとえば、これまでのはしごは崖に設置できなかったけれど、FIXはしごキットは崖に設置したままにできる。そしたら坂の上限数の意味がなくなってしまうのでは?と思ってしまう。

 

今の現実の世界でも同じで、食洗機とかドラム式洗濯機とかお掃除ロボットとかスマートスピーカーとかをあんまり欲しいと思わない。これまで生活に存在していたものではないから、その便利さが分からない。分かりたい。これはコンプレックスなのでちょっと意識的に導入した人のブログを自分事として読んでみたり、Rentioで借りたりしようと思っている。

 

ともあれ、私の森ライフは引き続き楽しい。未だに花の交配をやっているし、はにわ集めも頑張っている。DIYレシピは、必ず一回は作るというルールを課していて、持っているレシピはほぼ作ったことがある(だから何?という感じだけど…)

 

ルピシアでブレックファスト・アールグレイを買った。もともとアクセサリーの収納にあの紅茶の丸い缶が最適だなと思っていて、茶葉は刻んでパウンドケーキにでも入れようと思っていた。もともとただのアールグレイを買おうと持っていたけれど、店頭で匂いを嗅いだらブレックファスト・アールグレイの甘ったるくてミルクティーにぴったりな感じに惹かれてこちらを選んだ。

 

紅茶とかコーヒー、淹れるのがなかなか面倒くさかったりカフェインだからという理由で全く習慣に組み込めない。飲むのは大好きなのに…。ビンタトニオのツイスティーというタンブラーが良さそうなので狙っている。ティーポットとタンブラーが一体化しており便利そう。欲しい。仮に買ったとして私は本当に使うだろうか?使いこなせるだろうか???のループでまだ買えずにいる。いつも欲しいと思ってから購入までの距離がすごく長いので困っている。

 

www.lupicia.com

 

 

    • アサヒ ハイボリー 

私は酒が飲めない。友人からビアリーというアルコールが0.5%のビールを教えてもらったが、私はおそらくビールの味が苦手なので、ハイボリーという同じくアルコールが0.5%のハイボール を買ってみた。スーパーでお酒を買うの、初めての経験だった。ちなみに怖くてまだ飲んでいない。

 

 

 

 

    • パン作り

最近一番ハマっているもの、パン作り。パン作りはいい。ある程度雑にやっても最終的には何らかのパンになる。生地をこねれば段々と手触りが変わってくるのが分かるところもいい。生地が破れなくなって指が透けて見えたり、最初「水少なかったかな?」と思っても慌てずこねていれば最終的にまとまったり。自分でこねあげた生地がつるつるまるまるになって大変にかわいい。「すくすく育ちなさ~い!」と思いながらオーブンレンジで発酵させている。パン作り以外の料理は、私にはちょっと難しくて、いつが焼き終わりか、いつが煮終わりなのかあまり感覚で分からない。味見したり菜箸で触ってみたりすればいいんだろうけど、なんというか手触りでダイレクトに伝わってくるのがいい。

 

 

クリームチーズにはちみつとローストしたくるみ混ぜたパンがマジでうまいのでおすすめです。

  •  
    • パウンドケーキ

パウンドケーキも混ぜて型に入れて焼けば最終的にパウンドケーキになるので楽でいい。パンほど面倒でもない。これまで紙の型を使っていたけれど、このたび金属の型をセリアで購入した。今までなぜクッキングシートを金属型に張り付ける作業を面倒くさがっていたのか…結構簡単じゃないか…。有給消化中は、完熟バナナのパウンドケーキやアールグレイのパウンドケーキを作る予定。

 

 

  • 生活

    • 人と会う

緊急事態宣言が解除され、友人と映画を観たり外食をしたりしている。

 

退職前の引継ぎが少しずつ減ってくる中で、今年に入ってほとんどしたことがなかった定時退社というものをしている。存在していたんだね、定時退社。

定時退社をすると、18時代に映画館で映画を観たあと食事ができる(20時以降もお店が開いているだけで驚く)し、2時間以上かかるパン作りだって普通にできる。

なんて人間らしい生活なんだ。

これまで、20時とか、早くても19時に仕事が終わって、自炊する気なんて全く起きなくて映画も観れない本も読めない私にできるのはTikTokを見ることだけ・・・という生活だったけど、今は違う。すごい。

 

自炊ができるようになるとコンビニからは足が遠ざかる。

久しぶりに入ったセブンでブリトーを買っただけで嬉しい気持ちになる。

これまでコンビニの不自然なまでにシャキシャキとみずみずしいサラダを見てげんなりしたり、時間が経つとカピカピになるおにぎりに対して「これは偽物の米で握られたものなのでは?」と怪しんだり、コンビニに足を踏み入れるだびに、どれも社畜のための餌なのだと思っていたけれど、久々にコンビニに行くとちょっと特別な感じがして不思議だった。