転職まであと一か月、ということで11月にやったことをまとめた。
緊急事態宣言が解除されたことによって人と会う機会も多くてよかったです。
転職するまでに勉強したとかそういう話は無いです。(勉強しろ)
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コンテンツ
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クロエ・ジャオ『エターナルズ』
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IMAXで『エターナルズ』を観た。IMAXで映画を観るのは片手で数えるくらいしか経験がないので、「あれ!?3Dメガネって必要なんだっけ?」と焦りながら映画館に向かったけどメガネは要らなかった。
MCU、フェーズ4って何なのだろう、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で私のMCUはもう終わった、ロキちゃんが死んだ時点でもう終わったんだ、という思いでいるくせに、Disney+で『ワンダヴィジョン』『ロキ』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を観たりもしていた。『ブラック・ウィドウ』は映画館とディズニーとのゴタゴタもあり放映している映画館そのものが少なく結局観に行けなかった。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』も評判はよかったけど重い腰が上がらず…。
ただ休みが取れたから、ただシネマイレージのポイントが貯まったからという理由で特に期待もせず、何の予備知識もないまま観に行った、結果、観てよかった。めっっっっっちゃよかった。
※以降、ネタバレ有注意
特にアンジェリーナ・ジョリーが演じるセナが好きで、彼女のシーンで何度も泣いた。壊れてでも、誰かを傷つけてでも、私は私の記憶を抱えて生きていたいという純粋な欲求。彼女だって長年(本当に長年)生きる中で楽しい記憶だけでなく、つらい記憶、忘れてしまいたい過去、泣くほどの痛み、苦い思い出、そういう過去があったかもしれないのに、それでも私は忘れたくない、記憶を消したくないと主張するのが、何とも言えず胸を打たれた。かつてインターネットで「セナ」と名乗っていたことも相まって、私と重ねて見てしまう部分が多かった。私って…セナじゃん…………。どんなに生きづらくても忘れないで生きていたいと強く思う瞬間が私にもある。
忘れないでいることはときに人を傷つける。それでも。
人を傷つけてでも覚えていたい、私のせいで傷ついたとしても隣ににいてくれるパートナーがいること、ここは安全なのだと痛感すること、覚えていたいという私の意思を尊重してくれる人たちに囲まれて生きていられる幸福。
ときにあなたを傷つける私を好きでいて。
マ・ドンソク演じるギルガメッシュがセナの隣にいること。
マブリーとアンジーが隣同士に存在しているだけでありがたいのに、キャラクターも最高だなんて…。ギルとセナだけでなく、ドルイグとマッカリも本当にえっちでかわいくてすてきだった。そういえば私はCP厨だったわ~と久しぶりに思い出しました。
エターナルズ、キャラクターそれぞれに欠点があったけど、欠点を誰も責めなかったし、それが当然のこととして描かれていたのがよかった。人間じゃないのにあまりに人間らしかった。人間と生活する中で、望むと望まざるにかかわらず誰もが人間や環境や文化や生活から影響を受けて生きていて、だからこそ人間たちを守りたいと思ったのかな、と思った。
また、男性のヒーローだけでなく女性も、白人だけでなく黒人も、なんてそんな価値観すらもう古くて、性別も肌の色も何も関係なくて、みんなそれぞれ好きなものがあって守りたいものがあって、それが自然なこと、何の違和感もなく受け入れられている世界観であることがすごくよかった。そういう作品が、今の現実の世界から生み出されていることにもまた泣けた。いつかこんな世界になるといいねえ。
こういった世界観の映画を製作するにあたって、性別や肌の色等にかかわらず皆が平等なサラリーをもらっていること、あらゆる差別が無いことを切に願っています。
友人に誘われて一緒に観た。
17歳(つまり10年前)に母親から漫画を借りて読んでいたことを思い出す。当時の私にとって食事は栄養を摂取するためだけのものだったし、シロさんとケンジの生活のリアリティなんて全く分からなかった。ゲイ同士で生活をし、老いていくことのリアリティなんて何も理解していなかった。
今や社会人になって自分の給料で映画を観に行けるようになって、結婚してパートナーがいて、ご飯を食べること、特に誰かと食べるご飯がおいしいということを理解できるようになった。こんな自分になるなんて、17歳の私には到底想像もできなかったことだろう。
西島秀俊さんの演技、いつ見ても「自我が無さそう」と思う。けれどその淡白さが個人的には心地いい。特に邦画を映画館の大スクリーンで観るにはこれくらいの強さの、これくらいの距離感の感情が心地いい。邦画、なまじ言葉や文脈や感情がダイレクトに伝わりすぎてしまうがゆえに、「近い・・・!!!」と思ってしまうので、ちょうどよかった。内野聖陽さんの濃い演技との対比もよかった。内野聖陽さん、マジモンのバケモンかよ、最高。
※以降、ネタバレ有注意
内面や自我が無いように見えたシロさんでも、脚本的に そのキャラクターの性質上クローズドになりかけたところ(ゲイはゲイ同士仲良くできたらそれでいい 好きなひととだけ一緒に過ごせればそれが最大の幸福である、といった閉鎖的な幸福)を、それではいけないのだと、""ケンジが""言うシーンがよかった。クローズドな関係性にとどまらず、これまで以上に社会的なつながりを大事にして生きようねというメッセージだった。
原作を読んでから映画を観ると、「全然食事シーンが無い!シロさん全然ご飯作ってない!」と思ったりもしたけど、人間の生活というのは本来食事だけじゃなくて、仕事をしたりお出かけしたりお風呂に入ったり眠ったりも普通にあるわけで、漫画では実感しづらかったシロさんとケンジの""生活が続いている""感を感じられたのもまた映画ならではだった。料理するにしてもいつも同じ調理器具を使っていたのも生活っぽかった。
『きのう何食べた?』の映画見た 隣で『エターナルズ』のIMAXを放映していたせいかシロさんが「美味い!」って言ったあとにドォォオン!ってシアターが揺れてウケた
— 赤埜よなか (@_ynk) 2021年11月10日
その他雑感。
- 美容室の店長の嫁の激強の奥貫薫さん大好き
- 小日向さんと佳代子さんが料理しているから、
やることなくて手持ち無沙汰のシロさん可愛い - 主題歌にスピッツを持ってくるのは完全に解釈一致すぎ
- 劇場版には出てなかったけれど、林田くんを演じていた遠藤史也さんよかった
- タブチくん役の松村北斗さんはジャニーズとしてだけではなく俳優としてどんどん伸びていってほしい
- シロさんとケンジの家にある野田琺瑯のバターケース、家にもあります!おそろい!(ドヤ!)
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ヤマシタトモコ『違国日記』
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ずっと読まなきゃ読まなきゃと思っていた話題作。
パートナーと喧嘩して2週間ほど喋らない時間があったので、7巻まで一気に読んだ。
ヤマシタトモコさんの漫画、いつ読んでも激強だな~と思う。それが刺さるときもあれば、刺さらないときもある。今回は私のメンタル的にいまいち歯車が噛み合ってない感じがした。『タッチ・ミー・アゲイン』や『恋の話がしたい』あたりは、私がまだ10代だったこともあってすごく敏感に、とても刺さっていたように思うけれど。
『違国日記』、読みながら何度も椎名林檎の『ありあまる富』を思い出した。自分の感情、自分の価値、自分を自分たらしめているものは誰にも奪えないのだと何度も何度も口を酸っぱくして伝えてくる漫画だった。他人からは何も奪えないし、他人に寄り添うことはできても完全に理解することはできない。
せっかくなら苦しんで生きたいでしょ
わかる。どうせ死ぬなら苦しんで生きたい。
「傷つくほうがおかしい」って言ってしまうこともある
でもその人が傷ついたという事実をないものにはできない
だからって傷ついた側も「おまえにはわからない」と断絶してしまっては.....
わかる。パートナーに「なんでそんな些細なことで怒るの?」「おれは同じことされてもつらくならない」「おれそんなに悪いことした?」と何度言われても「あなたがつらく感じないことでも、私はつらいと感じる」と何度も訴えている。でも本当は「おまえにはわからない」と心では断絶している節がある。仕方がない、無理なんだと思っている。分かり合えないとしても分かり合う努力ができたらいいなと思うけど、なかなかそううまくできるものじゃない。
物語を必要とする人間とそうでない人間がいることも描かれていて、確かに物語を必要とせず生きているひとっているよね~と思った。私の友人にもいる。物語がなくても生きていけるの、単純にすごいし不思議である。
私にとっては生きるには水と同じくらい必要なもので、物語を摂取して泣いたり笑ったり感情が動かされてそれで生き延びている。ただ生きているだけでは感じられない、体験できないものを、物語を通して追体験したりブーストしている感じがするから。
11月に大型アップデートがあったので久しぶりに起動した。料理ができるようになっていたりDIYレシピが増えていたりと色々便利になっていた。どうぶつの森をやりながら、そこまで生活が便利になってほしくないと常々思っている。たとえば、これまでのはしごは崖に設置できなかったけれど、FIXはしごキットは崖に設置したままにできる。そしたら坂の上限数の意味がなくなってしまうのでは?と思ってしまう。
今の現実の世界でも同じで、食洗機とかドラム式洗濯機とかお掃除ロボットとかスマートスピーカーとかをあんまり欲しいと思わない。これまで生活に存在していたものではないから、その便利さが分からない。分かりたい。これはコンプレックスなのでちょっと意識的に導入した人のブログを自分事として読んでみたり、Rentioで借りたりしようと思っている。
ともあれ、私の森ライフは引き続き楽しい。未だに花の交配をやっているし、はにわ集めも頑張っている。DIYレシピは、必ず一回は作るというルールを課していて、持っているレシピはほぼ作ったことがある(だから何?という感じだけど…)
ルピシアでブレックファスト・アールグレイを買った。もともとアクセサリーの収納にあの紅茶の丸い缶が最適だなと思っていて、茶葉は刻んでパウンドケーキにでも入れようと思っていた。もともとただのアールグレイを買おうと持っていたけれど、店頭で匂いを嗅いだらブレックファスト・アールグレイの甘ったるくてミルクティーにぴったりな感じに惹かれてこちらを選んだ。
紅茶とかコーヒー、淹れるのがなかなか面倒くさかったりカフェインだからという理由で全く習慣に組み込めない。飲むのは大好きなのに…。ビンタトニオのツイスティーというタンブラーが良さそうなので狙っている。ティーポットとタンブラーが一体化しており便利そう。欲しい。仮に買ったとして私は本当に使うだろうか?使いこなせるだろうか???のループでまだ買えずにいる。いつも欲しいと思ってから購入までの距離がすごく長いので困っている。
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アサヒ ハイボリー
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私は酒が飲めない。友人からビアリーというアルコールが0.5%のビールを教えてもらったが、私はおそらくビールの味が苦手なので、ハイボリーという同じくアルコールが0.5%のハイボール を買ってみた。スーパーでお酒を買うの、初めての経験だった。ちなみに怖くてまだ飲んでいない。
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パン作り
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最近一番ハマっているもの、パン作り。パン作りはいい。ある程度雑にやっても最終的には何らかのパンになる。生地をこねれば段々と手触りが変わってくるのが分かるところもいい。生地が破れなくなって指が透けて見えたり、最初「水少なかったかな?」と思っても慌てずこねていれば最終的にまとまったり。自分でこねあげた生地がつるつるまるまるになって大変にかわいい。「すくすく育ちなさ~い!」と思いながらオーブンレンジで発酵させている。パン作り以外の料理は、私にはちょっと難しくて、いつが焼き終わりか、いつが煮終わりなのかあまり感覚で分からない。味見したり菜箸で触ってみたりすればいいんだろうけど、なんというか手触りでダイレクトに伝わってくるのがいい。
パン作り第7回目 ハムロールのリベンジ(今日はきれいにできた!)、ぶどうパン、テーブルロールは三つ輪とフラワーに挑戦したけど下手っぴだった #よなかのパン作り pic.twitter.com/fhfdhE6r0s
— 赤埜よなか (@_ynk) 2021年10月25日
クリームチーズにはちみつとローストしたくるみ混ぜたパンがマジでうまいのでおすすめです。
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パウンドケーキ
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パウンドケーキも混ぜて型に入れて焼けば最終的にパウンドケーキになるので楽でいい。パンほど面倒でもない。これまで紙の型を使っていたけれど、このたび金属の型をセリアで購入した。今までなぜクッキングシートを金属型に張り付ける作業を面倒くさがっていたのか…結構簡単じゃないか…。有給消化中は、完熟バナナのパウンドケーキやアールグレイのパウンドケーキを作る予定。
パウンドケーキつくった pic.twitter.com/f0P2bp2Q48
— 赤埜よなか (@_ynk) 2021年11月3日
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生活
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人と会う
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緊急事態宣言が解除され、友人と映画を観たり外食をしたりしている。
退職前の引継ぎが少しずつ減ってくる中で、今年に入ってほとんどしたことがなかった定時退社というものをしている。存在していたんだね、定時退社。
定時退社をすると、18時代に映画館で映画を観たあと食事ができる(20時以降もお店が開いているだけで驚く)し、2時間以上かかるパン作りだって普通にできる。
なんて人間らしい生活なんだ。
これまで、20時とか、早くても19時に仕事が終わって、自炊する気なんて全く起きなくて映画も観れない本も読めない私にできるのはTikTokを見ることだけ・・・という生活だったけど、今は違う。すごい。
自炊ができるようになるとコンビニからは足が遠ざかる。
久しぶりに入ったセブンでブリトーを買っただけで嬉しい気持ちになる。
これまでコンビニの不自然なまでにシャキシャキとみずみずしいサラダを見てげんなりしたり、時間が経つとカピカピになるおにぎりに対して「これは偽物の米で握られたものなのでは?」と怪しんだり、コンビニに足を踏み入れるだびに、どれも社畜のための餌なのだと思っていたけれど、久々にコンビニに行くとちょっと特別な感じがして不思議だった。