PMPに一発合格した話

Project Management Professional (PMP®)に一発合格しました

 

 

Project Management Professional (PMP®)とは

PMP® とは、PMI 本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。

PMP® 試験は、受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識を測り、プロフェッショナルとしての確認を目的として実施されます。

専門知識を有していることを証明するために、米国PMI本部が資格認定を行うものであり、法的な資格、免許ではありません。

PMP® 資格は、プロジェクトマネジメントに関する資格のデファクト・スタンダードとして広く認知されており、プロジェクトマネジメント・スキルの評価基準として、IT・建設をはじめとする多くの業界から注目されています。

PMP®資格について | 一般社団法人 PMI日本支部

とのこと。

 

受験には

・35時間の研修の受講

・プロジェクトマネジメントの実務経験

が必要です

 

また、合格には150~250時間の勉強が必要だと聞いた。

 

受験のきっかけ

受験したきっかけは、「おもしろい勉強がしたい」という動機から。

世の中にはたくさんの資格・試験があるけど、噛み応えがなかったりおもしろくない資格・試験が多い印象で、次受けるなら勉強の過程も楽しめる試験がいいなと思っていた。

 

もともとCISSPを受けようかなと思っていたのだがちょっといきなりハードルが高い気がして、一旦PMPにした。

また、会社に補助を出してもらうにあたり、「なぜこの資格が必要なのか」「業務でこの資格はどのように活きるのか」など色々と英語で書いて申請を出さなければならないのだが、CISSPの申請は落ちたのにPMPは承認をもらえた。

承認が出たらもう動き始めるしかない。「やっぱやめます」は通らない。

というわけで受験することにした。

 

結果

合格

 

人、プロセス、ビジネス環境と3つのドメインすべてAbove Targetだった

 

 

試験前の知識レベルについて

前職がISO 9001とかISO 20000とかISO 27001とかを持っている会社・事業部で、プロジェクト計画~終結までのおおよそのプロセスは認識しているつもり。ITILは持っている程度のレベル。

現職でもプロジェクトリーダー的なことはやっている気がするが、プロジェクトマネージャーとして働いたことがあるかというと微妙な感じ。曖昧に仕事をやっています。

 

勉強方法

  • 勉強期間:2023年9月~2024年1月(約4か月)
  • 勉強時間:
    • 目標:200時間
    • 実績:176時間
  • ルール
    • 平日は2時間勉強する
    • 基本的に土日祝は勉強しない(してもよい)
    • 旅行・飲み会・食事のなどの予定がある日は勉強しなくてもよい(できれば1時間勉強する)
    • 夫と喧嘩したときや精神的につらいときは勉強しなくてもよい
    • なるべくお金はかけたくない(その代わりに手持ちの教材でたくさん勉強する)
  •  使用したアプリ
    • Studyplus:勉強時間の記録用
      • PCで勉強するくせに、スマホでStudyplusのストップウォッチ機能を使っており、当然スマホの通知が目に入ったりSNSが気になったりしてしまうので注意力が切れることに勉強後半になってようやく気がついた。最終的にはブラウザで使えるストップウォッチやToggl Trackを使って勉強時間を記録した。(Studyplusのブラウザ版があることは知っていたのだがなんとなく使わなかった)
    • Notion:ノートとして使用
      • 間違えた問題の解説等をノートに記録していく。再度間違えた問題の解説は太字にする。また間違えたら文頭に★マークを付けていく。というような感じで自分の苦手の傾向を掴めるようにした。振り返りにも便利である(太字のところが自分にとっては大事で、太字になってないところは間違いを克服しているのでたいして真面目に読まなくていい、とすぐ分かる)
    • Excel
      • 勉強時間の目標と実績を記録して、予実が一目で分かるようグラフ化
        →計画通りに物事が進むと嬉しい
      • 問題集の得点を記録
        →モチベーション維持のため
      • プロセスマップ暗記用に表を作成
        →大して使わなかった
  • コツ
    • 心がけ
      • 2時間の勉強は「1時間×2セット」ではなく、「40分×3セット」と考えると気持ち的に楽になった
      • 「60問×3セット」を1日で解くようにした(試験当日と同じ問題量を1日で解く)
      • つまり60問を40分で解けることを目指した(色んなところで「1問1分以内で解けるようにしましょう」と言われているが、私はそれよりもっと早く解けるように心がけた。何度も解いてると問題も答えも覚えてきてしまうので、そういった解き方が可能になる。PMPにとって暗記は意味ないけど……)
      • PMPに合格したらやりたいことをメモしてモチベーションを高めた
      • 当然2時間勉強できない日があり、2時間以上勉強できる日もある。2時間以上勉強できた日はその差分を貯金(記録)しておいて、勉強できなかった日にその差分を割り当てるとなんか得した気分になるので良い
        • 結局私は目標200時間、実績176時間と、24時間マイナスのまま合格を迎えた(勉強時間の項目を参照)
    • PMPマインドセット(個人の感想です)
      • コンフリクトが起きているときは原因を探る
      • すぐにスポンサーにエスカレーションするのではなく自主的に動く
      • なるべくコストやスケジュールに変更を加えない範囲で、今できることを考える
        • 変更をする場合は影響を正しく精査する
      • スケジュールの遅れをメンバーの残業でカバーするのはダメ
        • スクラムマスターちゃんと仕事しろ
        • こういうコンフリクトは「強制」で対処する。協力とか問題解決の余地はない
      • コンプライアンスやガバナンスが絶対
      • 金メッキはダメ(「お客様のために」という善意の理由で勝手にスコープ外の機能追加をしようとしてはいけない)
      • チームメンバーひとりの進捗が芳しくないときや良くない噂を聞いたときなどはチーム会議で議題にあげるのではなく、そのメンバーと非公式に内密にコミュニケーションを取る
        • つらいこと、プレッシャーに感じていることは、人に相談しづらいし、知られたくないこともあるかもしれない
      • アジャイルはとにかくプロダクトバックログに入れる
      • 何事もログに記録しておき、記録を残しておくことが大事(記録を残さないまま活動を始めないこと)
      • プロジェクト憲章には主要なステークホルダーの記載がある(ステークホルダー登録簿まで見なくてよいときもある)
      • ビジネス ケースには、費用対効果分析が含まれている
      • タイム・アンド・マテリアル契約は、緊急性でスコープに曖昧なときに用いる

使用した教材

  • JPSビジネスカレッジ『PMP®オンデマンド試験対策コース(35時間)セット5』
    今見るとセット5は販売されていないようだが、私が購入したときは確かにあった。このセットはJPSビジネスカレッジが用意していた中で一番上位のコースだったはず。
    35時間研修もついてくるし、『プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版+プロジェクトマネジメント標準』のテキストが郵送されてくるし、問題集も充実していた。この問題集を繰り返し解いて、間違っているところを解説やテキストなどを読み、Notionに記録しながら理解を深めた。

www.jpsol.co.jp

 

  • Udemy/Tridib Roy『PMP Practice Test Exam 2024- As per latest ECO』
    英語の問題集だが翻訳機能を使えば問題なく解ける。
    JPSビジネスカレッジの問題集は60問が1セットだったので60問解き終えれば結果が分かったのだが、このコースのTest 1とTest 2 は180問が1セットなので、一生解き終わらなくてつらい。そのつらさへの対処として、Udemyをブラウザで2タブ開いて、1つを問題を解く用、1つは解説を読む用として使うことで、1問解いたらすぐに答え合わせと復習ができるようにした。

www.udemy.com

 

  • Project Management Institute『プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版+プロジェクトマネジメント標準』
    JPSビジネスカレッジの『PMP®オンデマンド試験対策コース(35時間)セット5』にセットでついてきた。参考書的に読んだ。

 

  • Project Management Institute『アジャイル実務ガイド』
    参考書的に読んだ。ただ、正直なところ図とか表の部分しか見てない。PMI会員になって初めて『アジャイル実務ガイド』を読んだのが1/7、受験日が2/1のため、これに触れていた時間はとても短い。色んなところで「アジャイル実務ガイドは必読!」と言われていたが、個人的には別に読まなくてもいいなじゃないかと思う。

 

  • Project Management Institute『PMI倫理・職務規定(Code of Ethics & Professional Conduct)』
    まあ読んだ。当たり前のことしか書いてない。PMPのマインドを知るために読む感じ。

www.pmi-japan.org

 

  • Project Management Institute『PMP試験内容の概要(PMP Examination Content Outline)』
    Examination Content Outline、略してECO。これも必読!と色んなところで言われている。これは常に開いておいて、ふと思い立ったときに立ち返るようにしていた。この指針に則って問題を解けばよい。
    PMP Examination Content Outline - June 2019

 

  • 飯田 剛弘『童話でわかるプロジェクトマネジメント』
    図書館で借りた。プロジェクトマネジメントの基本のキを学ぶために読んだ。分厚いわりに文字数は多くないのでわりとサクッと読んだ。毎日2時間勉強するという重いルールを自分に課していたため、この本を読む時間も勉強時間として計上し、少しでも問題集を解く時間を減らしたかったというのが本音ではある。

 

  • Jonathan Rasmusson/西村 直人, 角谷 信太郎, 近藤 修平, 角掛 拓未『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』
    図書館で借りた。アジャイルプロジェクトの経験がないため、この本を通してスクラムやプロダクトバックログ、ビジネスケースを学んだ。

    仕事は思うようには進まない。でもやること、やるべきことはいたってシンプル。人と関わりながら働いていく。予定が狂うと怒る客もいるだろうが、普段から信頼を勝ち取っていれば理解を示してくれるだろう。怖いとか、面倒くさいとか、マイナスな思考をもって「やらない理由」をどうしても探してしまうけれど、そうじゃなくて普段から自信を持って仕事ができるよう、怖がらずに仕事ができるよう、ステークホルダーマネジメントとかリファクタリングテスト駆動開発という仕組みがあるんだなと思った。

    以下に引用した文章が心に残っている。

君自身がしっかりと仕事をこなしている姿を毎週ちゃんと見せていれば、寛容な態度でいてくれると思う。時どきへまをやらかしたとし ても、大目に見てくれるはずだ。だから挑戦することを恐れないでほしい。挑戦して、失敗する。それでも主導権を手放さないようにすること。それも仕事のうちなんだ。

 

ユニットテストがあればコードがきちんと、動くことに自信を持てる。リファクタングをすれば、コードをシンプルに保てる。そして、テスト駆動で開発すれば、複雑さに立ち向かえる設計を実現できる

 

 

www.ipa.go.jp

 

  • 『I LOVE PM / プロジェクトマネジメント専門チャンネル / イトーダ』
    なんでもYouTubeで学ぶ時代である。
    イトーダさんのYouTubeチャンネルは本当によく見ていた。PMPに関する情報や合格者インタビュー、プロジェクトマネジメント/ビギナーシリーズを見た。
    先に挙げたIPAアジャイル開発の進め方』と併せて、スクラムの動画は何回も見た。


www.youtube.com

www.youtube.com

使用しなかった教材

  • 豆検
    • 買い切り型ではなく、サブスク型のため、勉強してもしなくても月額でお金がかかる仕組みが個人的に苦手なため
  • その他英語教材
    • 英語が読めないため。Google翻訳やDeepLがあれば翻訳して読むことができるけれど、そこに時間を使いたくなかった(怠惰)。PMIの公式問題集もあったはずだが、わざわざ使う気にはならなかった。

金額

合計:¥225,972

(自費で払ったのは ¥85,016)

  • PMP®オンデマンド試験対策コース(35時間)セット5:¥140,956
  • PMP Practice Test Exam 2024- As per latest ECO:¥1,900
  • PMI® Membership+Tax:$152.90($139.00+$13.90)→¥22,779
  •  Project Management Professional (PMP)® Exam:$405.00→¥60,337

 

PMP®オンデマンド試験対策コース(35時間)セット5は会社が負担してくれた。

自費でかかったのは¥85,016だった。高いねえ……。

 

以下、PMI会員費用と受験費用を気合で払ったときのツイート。

普段ここまで高い買い物ってなかなかしないから、ツイートして自分を鼓舞するほかない。

 

受験方法

受験申請・会員登録・試験予約

JPSビジネスカレッジ『PMP®オンデマンド試験対策コース(35時間)セット5』には『受験申請サポート』サービスがあり、マニュアルに沿って受験申請や会員登録、試験予約を行った。特に難しいところはなかった。

 

受験申請については、これまでのプロジェクト経験を記載する必要がある。まずは日本語でプロジェクト経験のドラフトを書き、それをそのままDeepLで翻訳し、申請をしたら無事承認された。監査に引っかからなくて本当によかった。

どのプロジェクトに何か月携わったかなんて普段意識していないので、職務経歴書等を見返した。

受験申請の結果が届くまで1週間くらいかかった気がする。メールで申請結果の連絡が来るわけではなく、能動的にPMIのサイトを見にいく必要があった。

 

受験

試験は西新宿のピアソン・プロフェッショナル・センター 新宿で受験した。

事前に以下URLの「入館方法はこちら」という案内を読んだ。

PPCのご案内 // ピアソンVUE

 

12:30開始で試験の予約をしていたが、私は極度の方向音痴のため道に迷っておしまいになる可能性を恐れ、11:30には試験会場付近に到着してウロウロしていた。

移動中は最近ハマっている『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』にて布川さんとみちおさんの大ゲンカを聞きながら精神統一をしていた(?)

 

試験の受付手続きのためテストセンターには予約した試験時間の30分前に到着するよう案内があったので、まあ12:00に到着していればいいわけだが、緊張でお腹が痛くなってきたのと、意味もなくウロウロしていたら足が痛くなってきたのと、受付が激混みで試験開始に間に合わなかったらどうしよう!という不安で11:45くらいにテストセンターに入った。5分で手続きが終わり、遅くとも12:00には問題を解き始めていたように思う。

別に道に迷うこともなかったし、テストセンターが激混みでもなかった。ただの杞憂である。

 

受付のとき、「食料は持ってきていますか?」と聞かれた。私はランチパックとアップルパイのパンと大量のチョコレートとクリスタルガイザーを持って行っていたので「Yes」と答えた。すると「ロッカーに荷物を入れる際には、かばんはロッカーの奥に入れ、食料は手前に置いておくように」と言われた。なので、食料を持っていくときは、かばんとは別のビニール袋に入れておくとよいと思った。

 

予定時刻は、12:30~17:00(270分)

試験自体は230分。試験開始前にチュートリアルがあるのと、試験終了後にはアンケートがあるためその時間も含んでいる。

 

実績は、12:00~15:15(195分)

75分巻いて終わった。15:15は試験を終えた時刻ではなく、試験を終えて手続きを済ませてテストセンターから出た時刻。

 

わざわざ有休をとって平日に受験しに来たわけだが、12:30開始で終わるのが17:00となると絶望しかなかったが、実際には15:15に終わったのでいくらか気が楽だった。まだ夜じゃない。まだギリ昼だからこれからなんでもできる!と思えて嬉しかった。

 

タイムマネジメントについては、

180問を230分で解くため、60問は76分で解く必要がある。

見直しの時間も考えると1問1分で解くとよいという情報を色んなところで目にした。

となると、大体以下のようなペースで解けばいい。

60問目終了後:残り152分

120問目終了後:残り76分

180問目終了後:残り0分

 

実績は以下のような感じだった。時間が結構余っている……。

60問目終了後:残り175分(55分で60問解いた。予定より23分早い)

120問目終了後:残り115分(60分で60問解いた。予定より39分早い)

180問目終了後:残り70分(45分で60問解いた。予定より70分早い)

 

 

試験開始前のチュートリアルがなにげに便利だった。ショートカットキーやハイライト、打消し線、電卓の使い方などを教えてくれる。PMPの試験は消去法で答えを絞り込んで選び取る問題が多いため、打消し線を多用した。

 

試験室に入る際には都度、身分証と名前を確認された。腕時計をつけていないか、衣服のポケットやフードに何も入っていないか確認された。私は長髪で髪をおろしていたため、髪を持ち上げて何も隠していないかも確認された。必要なだけティッシュを持っていくよう言われたり、「耳栓は使うか?」とも確認された。

 

試験を受け始めてから気づいたことがひとつある。

試験の残り時間は画面右上に表示されているのだが、私の想定ではhh:mm:ss形式で表示されると思っていた。そのため、タイムマネジメントとしては「60問目終了後は2時間32分残そう、120問目終了後は1時間16分残そう」と覚えていったのだが、まさかのmmm:ss形式(例:残り152分)で表示されていて、出鼻をくじかれた。手渡されたホワイトノートに一番最初に書いたのは、mmm:ss形式で計算し直した残り時間だった。

 

60問解き終わったあとに「見直しは大丈夫か?」「本当の本当に大丈夫か?」と2回確認が入る。その後「休憩は取るか?そのまま続行するか?」と聞かれ、「休憩を取る」を選ぶと10分休憩のタイマーが開始する。受験する前は、休憩時は手を挙げてスタッフを呼んでスタッフの誘導のもと退出させてもらえばいいのかな?と思っていたのだが、実際は、おもむろに席を立ち、振り返ってみるとスタッフが「こっちへ来い」とでも言うように扉付近で手招きをして案内をしてくれた。

 

休憩時間中は時計を凝視しながら、ランチパックやらアップルパイのパンやらチョコをばくばく食べてトイレに行きしっかりめに休んだ。2回の休憩どちらも1分30秒くらい余った状態で自席に戻った。スタッフの方に誘導され再度試験室に入り、「再開」のボタンを押し、スタッフにIDとパスワードを入力してもらわないと、試験のロックが解除できない仕組みとなっていた。

 

試験終了後、紙を一枚もらう。よく見ると「you have successfully passed the examination.」と書かれている。「一旦合格だと思うけどこれから48時間以内に情報を精査して本結果をお伝えするね~!」みたいなことが書いてあった。まあよかった、でもこれは仮の合格であって本当の合格ではないので、ぬか喜びはしてはいけない……と受験直後はなんだか喜びづらい感じだった。

 

翌日深夜2時頃に合格メールが届いた。試験から11時間後に結果が届いたことになる。

これでようやく一安心。高い受験料が無駄にならずに済んで本当に良かった、と思った。

 

 

↑テスト開始前にこういうツイートをすればいいものを、もし不合格だったら目も当てられないしあまりにダサすぎるという自意識が働いて、テストが終わって一応合格っぽいなという手ごたえが分かってからツイートするチキンっぷり。

 

結果・さいごに

PMPマインドセットを自分なりに掴むことが大事だと思った。暗記ではなく、テクニックではなく、このように行動することが求められているんだな、と抵抗なく飲み込めるレベルに持っていくのが大事だと思った。

 

私は3つのドメインのうちプロセスが苦手分野だったのだが、試験としてプロセスに関する問題はほとんど出題されなかった。そのため、プロセスマップやITTOは暗記しなくてもよいと思った。(暗記を試みたけどムリだった。ざっくりとは覚えたが……)

インターネットの情報を見ていると「プロセスマップって暗記しなきゃダメなのかな?」と焦ったりもするけれど、よくよく見てみるとそういった発言をしている人たちはPMBOK 6版時代以前に受験した人の言葉だったりする。日本語での情報は少ないかもしれないが、最新の情報を摂取すること(古い情報に振り回されないこと)が大事だとも思った。

 

そしてアジャイルの問題がたくさん出題されますよ、という情報もそこまで気にしなくてよいと思った。現に『アジャイル実務ガイド』を真面目に読まなくても合格はしている。Disciplined Agile (DA)、Large Scale Scrum (LeSS)、SAFe、DSDMを問われる問題は1問もなかった。

なんというか、ウォーターフォールでもアジャイルでも、結局問われているのは「お客様に価値を提供すること」の一点のみで、その過程に違いはあれど、価値提供のためにはどのような行動を取るのが望ましいのかというマインドを問われる試験だと感じた。素直に解けば何も難しいことはない。

 

あと、問題文は意外と短いので1問1分以内に解けると思う。

問題はすべて「適切なものを選びなさい」という問題で、「誤っているものを選びなさい」という問題は1問もなかった。

 

とにかく合格してよかった~~~!!!