AWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA-C02)に合格した話

2020年11月にAWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)に合格した。

2021年4月、いまさら合格体験記を書きます。

 

 

AWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)とは

AWSの認定試験は、基礎、アソシエイト、プロフェッショナル、専門知識の4つのカテゴリに分けられます。また、アソシエイト、プロフェッショナルはアーキテクト、運用、デベロッパーの分野で試験が用意されています。

 

その中でもソリューションアーキテクト – アソシエイトの試験とは、公式に以下の説明がありました。

 

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験は、AWS における分散システムの可用性、コスト効率、高耐障害性およびスケーラビリティの設計に関する 1 年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者を対象としています。*1

 

試験の形式:65 問 (複数選択または複数応答のいずれか)

実施形式:テストセンターまたはオンラインプロクター試験
試験時間:130 分間

受験料金:15,000 円(税別)/ 模擬試験 2,000円(税別)

言語:英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字)

 

今回私が合格したソリューションアーキテクト – アソシエイトは中級くらいでしょうか。そこまで難しくもないが簡単でもない、事前にハンズオンを含む勉強をしっかりすれば合格する試験だと思っています。

 

aws.amazon.com

 

試験前の知識レベルについて

法学部を卒業し、ITスキル0のまま2017年に今の会社にエンジニアとして入社、現在までクラウド環境の運用・運用設計の業務を担当しています。

社会人一年で基本情報技術者試験(FE)と応用情報技術者試験(AP)に合格、ベンダー試験としてはMicrosoftWindows Server 2012 のインストールおよび構成(70-410)を取得しています。

 

現在はWindows Server 2016やWindows 10、Red Hat Enterprise Linux Server(RHEL)の運用を担当しています。WSUSやLanscope Catを利用したQU・FUのパッチマネジメント、vSphere上での仮想サーバの自動構築、Powershellシェルスクリプトを利用した自動化・効率化が得意領域です。

 

AWSは業務でEC2やRDS、S3を触ったことがあるくらいですが、AWSの技術問い合わせ対応(お客様からの問い合わせをAWSに投げるだけ)の経験が3年半程度あります。

 

弊社の親会社がAWSプレミアコンサルティングパートナーとして登録されており、これからAWSの技術者を増やしていこうという動きの中で私もAWSに関する研修を受講させていただいたので、せっかくなら試験に合格して業務でも習得した知識を生かしていきたいと思ったのが受験の経緯です。

 

これから紹介するUdemyで購入した講座の演習テストは、1回目の正解率64%という状態でした。

 

使用した教材・研修

研修

テキスト

  • この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集

     SAAに合格した会社のひとがおすすめしていたのでメルカリで購入しました。
    2019年に出版された本なのでSAA-C02版には対応していません。演習を解いて分からなかったところをこのテキストで確認していました。どのような試験勉強でもそうですが、テキストは教科書的に使って、とにかく演習を解きまくるというのが私の勉強方法です。

 

 

インターネット教材

模擬試験

  • AWS Certified Solutions Architect - Associate Practice
    公式の模擬演習で、私は本番の5日前に受験しました。結果が合格点に満たず、それまでUdemy中心で勉強をしていましたがWhizlabs中心の勉強方法に切り替えました。

 

勉強方法

毎日1時間程度勉強することを目標としていましたが、仕事で疲れて勉強できない日ももちろんありました。気が向いたときに勉強していましたし、本番5日前に受けた模擬試験の結果が惨敗だったので焦って勉強時間を2時間に増やしました。動画教材を見ながら、ハンズオンをしながら、解き終えた問題を確認しながらEvernoteに各サービスの特徴を書いては見返していました。

 

  • 2020年9月より本格的に試験勉強を開始、11月1日に合格(勉強期間は2か月)
  • Udemyの動画教材を見終え、「これだけでOK!~」は10/4に完了
  • 1か月後に受験日を設定し、申し込みをする ←自分を追い込むために重要
  • その後、UdemyとWhizlabsの問題集をひたすら解く
  • 間違えたところはテキストや動画教材で振り返り、Evernoteに書き残す
  • 本番5日前に模擬試験を受験、結果は惨敗、焦って勉強時間を増やす
  • 本番11/1受験、合格

 

モチベーションを保つコツは、演習問題の正解率を記録して、繰り返し解くことで点数があがってることを数字で"見る"ことでした。

Evernoteに記録していた正解率の表です。10月中旬~下旬たくさん問題を解いて正解率があがっているのが分かります。

演習問題は3回~4回は必ず解くようにしていました。また、「演習問題を暗記してしまい頭で考えずとも答えがわかるようになる」という事象をなるべく避けるため、気持ちとしてはまんべんなく演習問題を解くようにしていました。

 

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結果・さいごに

1000点満点中761点、つまり76%の正解率で合格しました。合格ラインは72%なので、ギリギリでした。演習問題でいくら80~90%の合格率に達していても、本番では早々うまくいくものではないのです。特に、AWSの試験は過去問が公開されているわけではない(サンプル問題は公開されている)ので対策の立て方が難しかったです。まあ合格に変わりはないので一安心でした。

 

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試験に合格してから5か月ほど経ちますが、AWSサービスに対する解像度があがっていることを実感しています。最近CLIを利用してサーバに格納したファイルをS3にコピーし、S3にファイルが格納されたことをトリガーにLambdaをキックしてごにょごにょ動かすということをやりました。資格を取る前では苦労したであろうことも、結構簡単に実現することができました。自分で作ったものが正常美動くというのはそれだけですごく達成感があります。

また、今はAzureの勉強をしているのですが、AWSとAzureのサービスを対比して見ることでそれぞれのメリットや違いを理解することができ、この資格は取ってよかったなあと思っています。

おそらくブログ記事として技術的なことを書くのは初めてなのですが、何かのお役に立てればと思います。