お盆にひとり一泊二日で金沢へ行った。
旅行の記録や写真を初めてブログにまとめてあげてみる。
訪れたところ
かいてん寿し 大倉
金沢五種盛(白えび、甘えび、ぶり、ばい貝、のどぐろ)
まぐろ三種(中落ち、中とろ、大とろ)
近江町市場にあるお寿司屋さん。
初めて食べたのどぐろが一番おいしかった。
他にも鯵やかじきのお寿司を食べました。
回転寿司と言いつつ、寿司は回転していなくて、湯飲みと醤油皿が回転していた。
注文票に食べたいものを書いて注文する方式で、注文票を職人さんに手渡すタイミングがなかなか難しくてドキドキした。
白い長靴を履いたひとがお店の奥でお魚を捌いてるっぽかった。魚の命……。
東京の高くて美味い鮨屋で食べる鮨、とんでもなく甘くてとろけてさすが高いだけあるな、と思うけどあれは実際は魚の脂がすごいだけであって、品質の良さとは違うのでは?というのを金沢の鮨を食べて思った
— 赤埜よなか (@_ynk) 2022年8月12日
近江町市場
魚だけじゃなくて野菜もたくさん売ってた。
つやつやした大きくて逞しい感じの野菜ばかりだった。
大量のさかな
大量のたらこばっかり売ってる店とか、大量の貝だけ売ってる店とかもあってすごかった。
うなぎとかすごい分厚くてびっくりした。
いしかわ動物園
金沢駅から出ているいしかわ動物園行きのバスは、平日1本、土日祝は3本しか出ていなくてヤバい。なので土日祝に行ったほうがいいです。
「絶対にこの時間のバスに乗るぞ!」と決めて、そこから逆算するように新幹線やら何やらの時間を決め、タイムアタック的に活動する必要があって、初めて行く土地でバスに乗り遅れないことだけに命を懸けた。
向かうまでの道中は緑が鮮やかな畑があったり小さな山があったりして、人も車もそこまで多いわけじゃなくて、絶妙にまったりしていてよかった。
そして、メチャクチャ暑かった。38度くらい。
動物も人間も伸びていて茹で上がりそうだった。
みんな伸びてた
最近好きになったオオハシ
エリアを自由に飛び回っては片目で人間のことを観察していた。
多分両目だとクチバシが邪魔すぎて見えないんだと思う。
多分プレーリードッグの子ども
すごく美しかったゴイサギ
きれいな鳥だな~と思って見ていて、パートナーに写真を送ったところ「これは紛れもなくゴイサギ」とのこと。
パートナーの職場にはたまにゴイサギが飛んでくるらしく、その可愛さをたびたび話してくれていたので、たまたま私がきれいだと思った鳥がゴイサギということでなんだか運命感じて嬉しかった。
トキ
めったに見られるものじゃない
カレーの市民アルバ
金沢旅行をしようと決めて金沢情報をツイッターのフォロワー内検索で情報収集していたところ、ゴーゴーカレーではなくアルバを推している方がいたので、教えに倣い行ってみた。結果、行って超よかった。メチャクチャおいしかった。
カツ、エビフライ、ウインナー、目玉焼きとかが載ってる名物のホームランカレーを食べようかと思ったけれど、量が多くて食べきれないような気がしたのでクリームコロッケカレーにした。
どろどろで濃厚でB級グルメ感が最高~
私の好きなタイプのカレーで、すごく美味しかった。
付け合わせの千切りキャベツが意外に合う。よかった
あと、接客に不慣れな学生っぽい店員さんがおもしろすぎてウケた。
カレー屋さん来たらメッチャ初々しい感じの接客する男の子にエンカウントしてわろてる
— 赤埜よなか (@_ynk) 2022年8月11日
「お皿下げてきて」と指示された初々しい男の子の店員さんが、食べ終わったカレー皿だけじゃなくて水が入ったグラスまで下げようとして「グラスはいいんだよ!」って店主に言われてるの面白すぎてアルバでひとり笑いそうになった。アルバの男の子の店員さん大好き、頑張ってほしい
— 赤埜よなか (@_ynk) 2022年8月11日
客が入ってきたあと店員から指示がないので好きなところに座っていいのかな?と思って椅子に座りかけたタイミングで、男の子の店員さんが「アルコール消毒のご協力おねがいします」って小声で言って客がまた入り口のアルコールのところまでゾロゾロ戻っていたのも面白すぎた
— 赤埜よなか (@_ynk) 2022年8月11日
こういう面白すぎるひととの出会いも、もう二度と会えないのかなと思うと少し寂しい。
ひがし茶屋街
2日目朝に行ったのでお店はほとんど閉まっていた。
デカいゴールデンレトリーバーを散歩させているひとや、フォトウェディングなのか和装で写真を撮っているひとがいた。
兼六園
とんでもなく暑かった兼六園。
木々の鮮やかな緑を肉眼で見たいけれど、日差しが強くてサングラスもしたい…みたいな状況で兼六園を回った。
石の上に流れる透き通った水と、土の上を流れる透き通った水の境界
木が木によって支えられている
兼六園、あちこちに人が手入れした気配がありよかった。
人の手入れによって成り立っている歴史。
観光客は大して兼六園について情報があるわけでも興味があるわけでもなさそうだったけれど、「あ、カモ」「サギだ」と動物を見かけるにつれ写真を撮っていたのが面白かった。
金沢21世紀美術館
今回の金沢旅行で一番楽しかった場所。
この美術館はやっぱり写真が撮れるというのが良くて、ひとりではなく誰かと来たのならたくさん写真を撮ってもらえるだろうなと思った。私も知らないひとの写真を撮ってあげたりしたし、そういう旅先での人とのコミュニケーションが発生している感じがよかった。
今回は『「ひとがた」をめぐる造形 / 特別展示:オラファー・エリアソン』という展示を見た。
21世紀美術館のチケットの仕組み難しすぎてイライラしてきた
— 赤埜よなか (@_ynk) 2022年8月11日
チケットの仕組みや かの有名な『スイミング・プール』の地下部に入るための事前予約の仕組みが難しすぎて前日の夜ホテルで格闘した。
いくつかの展示があり、その中で自分が観たい展示のチケットを買う、そのチケットによりけり『スイミング・プール』の地下部に入れたり入れなかったりするし、全部が全部WEBでチケットを買えるわけではない、という仕組みなんだけど、公式サイトの情報が分散されていてまとまっていなかったこともあり、私にとってはすごく難しかった。
カラー・アクティヴィティ・ハウス
色彩がうつくしい
スイミング・プール
「ひとがた」をめぐる造形
アニメっぽくて馴染みやすい。
テラコッタでできており、肌の質感、衣服の質感が伝わってくるような作品だった。
特別展示:オラファー・エリアソン 《太陽の中心への探査》
これが一番見たかった展示。一生見ていられると思った。
とにかく美しかった。どこの角度から見ても美しい。
全体的な感想
金沢という街について
金沢、観光地としてよく知られているけれど、観光地ビジネスのためにそこに住む人を疎かにしている感じがあまりなく、金沢で働く人だけでなく、金沢で生活する人たちも観光客に優しくしようみたいな意識があるような感じがしてとてもよかった。
具体的には、「〇〇へ行きますか?」と行き先を尋ねられたバスの運転手さんが「行きますよ」と一言で返すだけじゃなくて、「△△を経由して〇〇へ行きますので大丈夫ですよ」というような返し方をしていて素晴らしいなと思った。
乗車中のアナウンスも、「このバスは1日フリー乗車券使えます」「Suicaは使えないです」「整理券があなたが乗った起点を示すものですので乗車時には整理券を取ってください」などたくさん声かけをしてくださっていた。
あと、金沢駅のバスターミナルでは、バスがいつ頃到着するか、現状どれくらい遅延しているか、ここへ行きたい場合は何番乗り場に行けばいいか、を逐一アナウンスしてくださっている方がいて、それが本当に感動した点だった。
また、金沢で生活をしている地元民らしい方がバスを先に乗るよう親切に譲ってくれたりして、21世紀美術館のチケット購入の複雑性も細かくアナウンスしている人がいたし、いちいち親切でなんだかほっこりした。嬉しかった。
初めて訪れた場所で知らない人に優しくされることで癒されるものがあった。
普通、というか、観光地化して随分経つと観光客にも観光地ビジネスにもうんざりして案内が雑になったりしそうなものだけれど、そういうのがなくて、新鮮だったし嬉しかった。
九谷焼のお店の若い店員さんも親切だった。そして、TwitterやInstagramといったSNSを大活用しててすばらしかった。
あと九谷焼のお店に行ったら若い店員さんがいてびっくりした。InstagramやTwitterではお店で取り扱ってる九谷焼のお皿に関する発信をしていて、若いひとの声やアイデアが上の世代に素直に聞き入れられているのかなと思った。若い九谷焼の作家さんもいるし 意外とすごいことのような気がする
— 赤埜よなか (@_ynk) 2022年8月11日
あと、金沢はベンチがたくさんあってよかった。
金沢はメチャクチャ暑くて、炎天下の中2日間も10km以上歩いて足が限界のときに何度もベンチで休ませてもらった。東京ほどべたべたするような湿度というわけじゃないけど、熱がこもるような感じの暑さだった。
バスについて
金沢はすごいバスが発達していて、どこへ行くにもバスに乗った。金沢市内の周遊バスもたくさん出ているし、本数も多いので、お盆と言えどもそこまで混雑している印象は受けなかった。
私はバスに乗り慣れていないので、事前に整理券や支払いの方法等、乗り方をめちゃくちゃ調べた。あと、JR系列ではない北陸鉄道バス等のバスはSuicaが使えないので、小銭の用意をしておく必要があった。普段現金を使わない生活をしているので、これが地味に大変だったな。金沢市内は周遊バスのフリー乗車券を活用したけれど、いしかわ動物園は市外のためフリー乗車券が使えず、840円×2(往復分)を用意する必要があって現金で払いまくっておつりで小銭をもらいまくった。
あと、生まれてから今まで一度もバスの両替機を使ったことがなくて、今回初めて両替機を使った。今まで使ったことがなかったのは、両替するタイミングが、体育の授業でやった大縄に入るタイミングと同じくらい分からなくて難しくて緊張して怖くて近寄れなかったからでした。
「走行中の両替は危ないからバスが止まってから両替してください」とアナウンスをしているものの、赤信号でバスが止まっている時間がどれくらいだか分からないし、降りるときになって両替を始めると他の人を待たせたり邪魔することになるから落ち着かないし……。だから、とにかく両替機を使わないで済むように小銭を用意して、バスに乗った瞬間から小銭を握りしめ終点に着くのをひたすら待っていました。が、始発駅から乗り、出発までしばらく時間があるときにそっと席を立ち、初めて両替をすることができた、初めての経験……。私でも両替できた……。
今まで見かけたことのある両替機って、大抵千円札を100円玉10枚にするような両替機ばかりで、100円玉を10円玉10枚にしてくれる両替機を見かけたことがなかったので「バスの両替機では、100円玉を10円玉にすることができますか?」といった知恵袋を見ていたところ「それを両替と言うのですが」といった、冷たい書き込み(質問の回答にすらなっていない)を見かけてウワ~~~と思った。(金沢関係ない話)
バスの両替機、ファミマのセルフレジみたいな場所に置いてほしい、焦らないようゆっくりできる場所がいい、バス初心者なので……
— 赤埜よなか (@_ynk) 2022年8月11日
金沢はすごいバスが発達していて、観光客のために整備したバスが そこに住む人の生活も支えてる感じなのかな、逆かも知れない、住む人の生活に観光客がお邪魔させてもらってるのかもしれない。過ごしてみて、観光客として扱われている感じがあまりない 気楽
— 赤埜よなか (@_ynk) 2022年8月11日
既婚者のひとり旅について
パートナーは一週間以上の夏休み、私は4連休という中でそれぞれ好きなところへひとり旅をした。案外よかった。
パートナーとそれぞれの旅行の様子をLINEで共有できるのが楽しかった。
これまでパートナーとの旅行となるとホテルやレンタカーの予約、計画をすべてパートナーが先回りしてやってくれていたので、今回のひとり旅に際して自らホテルを予約し計画を練るという自分の頭を使って旅行ができたというのもよかった。パートナーにおまかせしていたけれど、私だって予約や計画をする能力はあるんだぞ!と自分に成功体験を感じてもらえた気がする。
結婚してしまうとひとりの時間が取れなくてしんどいと思うときもあるけれど、いざひとりになるとそれはそれで寂しい。でも、結婚してからでもひとりで旅行できるというのが経験として分かってよかった。