『サイコだけど大丈夫』を観た

 

f:id:aknyonaka:20210109000321p:image

 

パートナーと同棲を始めて来月で一年になる。

この一年の間に何度も喧嘩をしたし、何度も傷つき傷つけられ、そのたびに言葉を尽くして仲直りをしてきた。パートナーの母親に、「この子の何がそんなによかったのか」と聞かれたときは、「喧嘩をしても、その度に話し合いをして仲直りができたことが一番の決め手。今まで付き合ってきたひととはそんなことできなかった。喧嘩したらそれで関係性がおしまいになってしまうから、喧嘩しないように怒らせないように気をつけて生きてきた」というようなこと伝えた。本心だった。

ふたりの間に何があっても、立て直せることができるのであれば、今後も関係性は続けていけるだろう、そう思ってパートナーと結婚した。

 

『サイコだけど大丈夫』のムン・ガンテとコ・ムニョン、そしてガンテの兄のムン・サンテは最初は喧嘩などしていなかった。それは、仲が良いというわけでもなんでもなくて、ただその関係性が無かっただけである。

 

ガンテは幼少期から、ASD(自閉症スペクトラム障害)の兄サンテの世話をして生きてきた。母からもサンテの世話役を期待されていた。ガンテは「自分は兄さんのものじゃない」と思いながら、ときには「兄さんなんか死んでしまえ」と願いながら、それでもサンテと共に生きてきた。そのためサンテを優先して生きる癖がついていて、感情的になることなど決してしない。

 

一方、欲しいものは「欲しい」と我慢することを知らず、感情の制御が効かないコ・ムニョンは怒鳴りながら車を運転し、叫び、思うままに生きている。父は入院生活をしており、母は死んだ。幼少期は支配的な母に従順に生きており、友人も少なく孤独だった。

ムニョンの母は、ムニョンの一番大切なものを奪うことで、自分に従わせるよう厳しく躾けた。

ムニョンは唯一の友人であるジュリと仲良くしたいがために、他の友人たちを奪いジュリを孤独にさせた。母のやり方しか知らないムニョンはそうすればジュリは私の元に来るだろうと思った。けれどジュリはムニョンの元には戻らなかった。ムニョンは孤独な女性だ。

 

物語が進むにつれ、ガンテは感情的になるし、ムニョンは人間のあたたかさを知るようになる。サンテと3人で食事をし、共に眠る。生活をするようになる。

 

『サイコだけど大丈夫』は、「カッとなる前に3つ数えてから行動しろ」「つらいなら自分の幸せだけを考えて」「自分は自分のものである」というメッセージを繰り返し伝えてくる作品だ。

 

具合が悪いときは赤ちゃんになっていい

 

あまりに身に覚えがありすぎて、サンテのこの台詞を聞いたときにどっと涙が溢れた。私は他の誰にも見せたことのないような甘え方をパートナーにはしてしまう。赤ちゃんになってもいいと心から思える場所や思える相手の存在がかろうじて私を生かしているだけだと、本当にそう思う。つらいときにパートナーがそばにいてくれるだけで心が軽くなって、救われる。

 

どんなに大切な人でも喧嘩したときや相手を許さないとき「お前なんか死んじまえ」って思ってしまうときがあること自体を肯定してくれるような作品だった。死んじまえと思ってしまうその感情は大切に持っておきなさい、と肯定してくれる作品だった。だからといって他人を傷つけていいわけではないけれど、甘えてもいいのだと優しく慰めてくれた。

 

「過去に縛られたひとがいたらその紐を切ってあげて」というようなメッセージも要所要所で出てきて、そのために人は寄り添って生きていくのだよなあと思った。

逃げ恥の百合ちゃんが「自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい」と言っていたけれど、ひとりではどうしても呪いから逃げられないときがあって、それを断ち切る他人がいてくれること、そのことの尊さを痛感した。

 

むかし、むかし、気持ちを隠してばかりの子犬がいました。
木の下に繋がれていて性格はとても明るく、春の日の犬と呼ばれていました。
ところが昼間は楽しそうに遊んでいても、夜になるとクーン、クーンと人知れず泣くのでした。
本当は春の日の犬は、首ヒモを切って野原を走り回りたい思っていました。
でも、それができないので、悲しそうに泣いていたのです。
ある日、心が春の日の犬に囁くように訊ねました。
どうして君はヒモを切って逃げないの?
すると犬は言いました、余りにも長く繋がれていたから、切り方を忘れちゃった。

(『サイコだけど大丈夫』 7話より引用)

 

最後に私の好きな台詞たちを引用しておしまいにします。

 

ムニョン、むやみに順位をつけるべきじゃない。誰かを好きで大事で心配する気持ちは、比べられない。

 

必要な時に現れればそれが運命の人だと。

僕には君が必要だ。

結婚した

 

8月に結婚しました。

 

 

過去の記事にも何度か登場している20歳年上の厩務員のひとと結婚しました。

 

aknynk.hatenablog.com

aknynk.hatenablog.com

 

彼と出会ったきっかけは、私が大学生のころに利用していた出会い系サイトだった。もともと恋愛目的ではなく、身体だけの関係として月に数回会う程度の関係だった。でも、私が大学を卒業して就職したときには彼からの連絡はぱったりと途絶えた。カカオトークで何度メッセージを送っても既読にならない状態が続いて、念のためと教えてもらっていた電話番号にかけても繋がらない。その電話番号をLINEで検索し友達登録しメッセージを送ってもやはり既読にはならない。もう二度と会えないのだろうなと思っていた。

 

 

私は、いきなり人との縁が切れるのがものすごく苦手で、
もう会えないとしても、相手の連絡先が分かっているという状態、何かあったときには連絡が取れる状態を与えられるだけで安心するタイプの人間です。
連絡が取れなくなると必死に相手のSNSのアカウントを探して、勝手にストーカーして「私と会えなくても、あなたがこの世界のどこかで生きている」と分かるととても安心する。

 

 

そんな私なので、彼ともいきなり連絡が途絶えたのが苦しくて、年に一度だけ絵文字を送ってみたり、つぶやきを送ったりしていた。

既読にならなくても、縁が続いていることを信じていたかった。

別に恋愛対象として見ていたわけではない、セフレのひとりがいなくなったことが寂しくて執着していたわけでもない。ただ、大学生時代の私を気にかけてくれるひとといきなり会えなくなってしまったのがつらかった。

 

セフレといえどもセックスをするだけじゃない。会うまでの連絡のやりとりや、会ってから食事をしたりホテルに行く前にコンビニで食料を買い込むさま、ホテルの部屋の選び方、吸っている煙草の銘柄、車に飾っているうさぎのストラップ、車でかける音楽のセンス、仕事のこと、あらゆるところで相手の人間性が見える。私とは違う人間だなと思い、私と彼との違いについて話すこと、それでも同じお笑いの動画を見て笑ったりすること、それらを含めて関係性が成り立っていた。

 

そのうち彼と連絡が取れなくなって3年が経ち、私が元恋人に盛大にフラれて、*1 毎日泣いているような2019年12月、そのころ私は死んだ目で毎日PairsとWithとタップルをやっていたわけだけれど、彼から3年ぶりの連絡がいきなり届いた。死んだと思っていたカカオトークに「久しぶりです。連絡途切れて申し訳なかったね」とメッセージが来ていた。

色々話しているうちに一度食事でもしようということになり、会ったときに言われたのは以下のようなことだった。

「おれが連絡を取らなくなってもおまえが絵文字とかつぶやきをときどき送ってくるのを見てたから、3年ぶりにおれからメッセージを送ったら返信してくれるかもと思った」

 

過去の私よくやったねえ。人との縁が途切れないで今また彼と会えたことがとても嬉しかった。既読がつかなくとも見てくれていたこと、私を覚えていてくれたことが嬉しかった。再会した当初は彼も精神的に落ち込んでいて、ふたりで傷を舐め合うように五反田の暗い喫茶店で夜遅くまで話し込んだ。12月の五反田。彼はスーツにコートを羽織り、よそ行きの服装だった。彼にとっての大事なときの服装。キメの服。

 

彼に自販機でホットミルクティーをおごってもらって店の外のベンチで飲んだ。隣で彼は煙草を吸っていた。喫茶店の前に行ったご飯屋さんでは私がおごった。もう大学生ではなく、立派な社会人だなと思った。大学生のときはいつも彼におごってもらっていたのだ、ご飯も旅館もホテルも何もかも。

 

ご飯屋さんでメニューを見ているときに、「だし巻き卵が食べたい!」と言ったら「おれも同じこと思ってた」と言われ、おいしいものを食べるのが好きになったり映画を観るのが好きになったきっかけをくれたのは彼であったことを思い出す。なので、別に運命とか趣味が合うとかそういうことじゃなくて、彼が教えてくれたものが今も私の中に根付いているというだけの話だった。時計じかけのオレンジブレードランナーAKIRAを始めとした映画が好きで、温泉が好きで、カレーやラーメン、うなぎが好きな彼が教えてくれたもの、連れて行ってくれたところ。実家に居場所がない大学生の私にとっての救済。

 

再会したその日の夜に結婚の話になって、「結婚するのであれば半年間くらいお試し期間として同棲できるか確認したい」と私が申し出た。2020年2月にはもう同棲がスタートした。家事や掃除のこと、些細な言い方といったありきたりすぎることで悩んだり喧嘩をして口を聞かない日もあれば、一緒に映画を観て眠る夜もある。彼のやさしさに甘えてわがままになっていく自分がおさえられないときも、好きすぎて泣く日もある。「一緒にいられるだけで嬉しい」という感覚は今までになかったものだし、デートの日程調整などせずに家で好きなひとに会えるラクさも精神に安らぎをもたらしてくれる。

 

半年間のお試し期間を経て、彼と結婚することを選択した。喧嘩をしたときも、お互いの気持ちを言葉にすることで、擦り合わせをして次に繋げることができたから。これが一番の理由。

これまで付き合ってきたひととは喧嘩をしなかった。イヤだと思うことがあっても言えなかったし、コップの水がこぼれてつい不満を口に出した途端にそのひととの交際は終了した。

 

 

彼は20歳年上なので、おそらく彼のほうが先に死ぬでしょう。

それでも今私は彼と生活ができてすごく幸せ。

親に紹介したときもかなり驚かれたけど、別にどうでもいい。

自分の人生なので好きなように生きていく。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

2020年のゴールデンウィークのこと

 

今年のゴールデンウィークは8連休だった。

新型コロナウィルスの影響もあり、在宅勤務の延長線上でゆるやかに、そして曖昧にゴールデンウィークがスタートした。

 

2月に恋人と同棲を開始しすでに2か月は経った。

新生活には慣れたものの、月に一回程度発生する恋人との喧嘩には精神が消耗する。

ゴールデンウィークの前の週の土曜日も喧嘩をして、このままゴールデンウィークに突入したら気まずい思いをしながら日々を過ごすのだろうな、と憂鬱に思っていたのが4/26のこと。「相手に不満があるのなら言ったほうがいい、言えないなら態度に出すな」という彼の一貫した姿勢に同意しながらも、どうしても咄嗟に口に出せず飲み込んでしまう自分が悲しい。いつもなら彼と一緒にいられて嬉しいという気持ちしかないのに、「そんなに不満があるなら一緒に暮らさないほうがいいと思う」とまで言わせてしまった。おこがましくて自分の意見を言えない、でも態度に出してしまう自分の未熟さがもどかしい。何度も「子どもじゃないんだから」と言われた。もう私は25歳なのだ、その通りだと思う。子どもじゃないのか、もう。

 

喧嘩がきっかけで恋人が塞ぎこむようになってしまった。「喧嘩のことはもういいんだけど、仕事でもプライベートでもいつでもどう振舞えばいいのかわからない、自信がなくなっちゃった」と言われた。自尊心をぼっきり折ってしまったと気づく。それでも毎日少しずつ話したりハグしたりを繰り返し、少しずつお互いに回復していった。

 

***

 

本当は、ゴールデンウィークは高松旅行に行く予定だった。美味しいうどんやオリーブ豚を食べ、安藤忠雄の建築物を見たり直島観光をする予定だった。結局旅行はキャンセルしたけれど、行きたかったな、香川県

 

 

6年ぶりに車の運転をした。レンタカーを借りて、恋人に運転を教えてもらった。前日はあまりの緊張にベッドに入ったにも関わらず3時間は眠れなかった。怖かった。

当初は保険・補償的なものは標準コースで行く予定だったけれど、私の覚束なくて危険な運転を見た恋人に念のため一段階上の保険に入りなおそうと言われ、へこんだ心でレンタカー屋に戻った。一度キャンセルしてから再度車を借りるという手間にあからさまに不機嫌な態度を見せるレンタカー屋の店員の棘のある言葉にますますへこんでもう私は運転などできない気がした。それでも運転はできたし、都内から川崎の工場夜景などを見に行った。立体駐車場に車も駐車できた。

家に帰ってきたあと、「余計に緊張させるから言ってなかったけど、おれも緊張してたんだよ、怖かった、ひとに運転を教えたことがないから」と言われて泣きそうになった。恋人は優しいひとである。怖い思いをさせて申し訳なく思う。

 

あと、駐車が下手すぎて、見本を見せてもらったんだけど、あまりに恋人の運転が鮮やかで、心が折れてマックの駐車場で泣いてしまった。「近いうちにまた絶対運転するんだよ」「運転できてたんだから、大丈夫だよ」優しい。

 

 

ゴールデンウィークはバレエのオンラインレッスンも受けた。

久しぶりにスタジオのひとと話せたり、身体を動かせてとても元気になった。フローリングのすべる床でのバーレッスン、バランス感覚と床をつかむ感覚が鍛えられそうだった。スマホ越しでも自分の踊りを見て注意してくれるひとがいるのは嬉しい。無事、発表会が開催できるとよいのだけれど。

 

会社のひとたちとどうぶつの森のインターネット通信もした。私の島が一番開拓されておらず、先輩・後輩の島の開拓され具合に圧倒された。どうぶつの森疲れの始まりである。他人の比較してへこむのは現実に留めておきたい、ゲームくらい自由にいさせてほしい。

 

恋人と『モテキ』のドラマ版と映画版を見た。

私は麻生久美子さんが演じるるみ子に共感しまくりだった。なんでもいいから好きなひとと繋がっていたいという気持ちが強い。縁を流すことができない。

 

 

***

 

 

何もかも達成できなかったが、映画だけは1日を除いて観ていたらしい。

 

 

自粛ムードではあるけれど、結構楽しくゴールデンウィークを過ごした。楽しかった!

マッチングアプリの気になる人

昨年の12月、好きな人にフラれた結果、精神を病んでしまい死んだ目でマッチングアプリにかじりつく1週間を送った。この記事は12月、マッチングアプリを5つ並行でやっている時期に書いた記事です。

 

マッチングアプリは大学3年生のころから利用しており、パートナーができては辞め、別れては始め、を繰り返していている。実家に住んでいた大学生のときは精神が今より不安定だった。実家に帰って罵倒され土下座を強要されるより、エアコンがなくドアもない階段横の部屋で自殺しないか親に監視されながら眠る夜より、知らない男に性的搾取されるほうが、ただ若いというだけで私との時間を作ってくれる大人と一緒にいるほうが精神的に楽だった。

社会人になり一人暮らしを始め、やっとまともな恋愛ができるかと思いきや、1年間付き合っていると思っていた人と付き合っていなかったり、付き合っていた人がマルチを始めたりして別れたこともあったけど、私は元気です。好きだった人にフラれたけど。

 

 

マッチングアプリに話を戻す。かれこれ5年もやっていると段々と「会いたい人」に出会える確率があがった。人の探し方が上手くなっている。

 

今回は私がマッチングアプリで会いたい人と会うために注目ポイントをまとめた。「お前は何様だよ」と多方面から怒られそうで怖い、ただマッチングアプリ未経験の人は知らないと思うけど、致命的に文章が読めない人、女というだけで下に見てくる人、本当にこれで社会を生きてるのか疑うレベルの人がたくさんいることを知っておいてほしい。あくまで私個人の感覚であるということを先にご了承願いたい。

 

気になるプロフィール写真

  • 他撮りの写真がない(顔のアップと全身の写真、それぞれ1枚ずつくらいはほしい。顔のアップは自撮りでも構わないが、同じ表情・同じ角度の自撮りを何枚載せられてもさして得る情報は増えない)
  • 他撮りの写真は載せているが、婚活用の写真ばかり載せている(他撮りをしてくれる友人がいない可能性がある。婚活アプリならいいが、恋活目的のアプリでそれだと戦い方が間違っている感がある)
  • 会社に撮ってもらった写真ばかり載せている(イケイケなIT企業にありがちな気がしている。私自身IT企業(イケイケではない)に勤めているので、相手の職場の最寄駅と写真の背景で会社を特定できるときがある。また、ツイッターやインスタグラムでも同じ写真をアイコンにしている場合、知り合いの知り合いにその人がいたりして、マッチングアプリでのやりとりとツイート内容の温度差に驚くときがある)
  • 令和にもなって写真の画素数が低すぎる(ガラケーでも使ってんのか?というぐらいの画素数。大人数での写真をトリミングして載せているか、もしくは写真が最近のものではない可能性。大人数で写真を切り取って使用してもいいけど、メイン写真に使われているとあなたの顔がよく見える写真は他にないの?と思う。トリミングする際、止むを得ず自分以外の人が入り込んでしまう場合は、一緒に写ってる人にモザイクをかける等の他人に対する配慮があると良い)
  • 顔の一部をスタンプ・モザイク等で隠している(隠す意味が分からない)
  • マスク、イヤホン、サングラスをしている(顔を見せない意味が分からない)
  • 顔写真がない。首から下の高級そうなスーツの写真と、高級そうなご飯の写真を載せておくことで金があるように見せかけるネトナン師(ネットナンパ師)特有のテクニックがあるっぽい(顔を公開できない事情があるのであれば、「やりとりしていく中で仲良くなったら写真を送ります」との一言があると少しは安心する)
  • 自慢の筋肉を見せたいのか上裸の写真を載せている(見知らぬ他人の裸を見てもあまり喜びを感じない)

 

気になるプロフィールの文章

  • 誤字・脱字がある(自分の投稿を見直す癖がない)
  • (笑)、www と書いている(面白くない)
  • アラサーの実家暮らし
  • 絵文字・顔文字の乱用が過ぎる。(私の体感的に、絵文字を乱用する人はメッセージのやりとりが短文でテンポが早い気がしていて、落ち着いて話せないので相手のパーソナルな部分を把握するまでに時間がかかる)
  • 「彼女が欲しい」と書いている(人間は物ではないのでそういう言い方は少し気になる)
  • 彼女ができたらやりたいことが具体的かつ多すぎる。
  • ミッキーマウスの顔や声優が変わったことも知らないで、東京ディズニーリゾート通ぶっている
  • 政治的過ぎる

 

気になるプロフィール(コミュニティ・質問項目)

  • 年収が高すぎる(3000万〜)
  • 「恋人がオタク趣味でも構わない」コミュニティに入っている。(「お前の趣味を許してやるぞ」みたいな上から目線が気になる。このコミュニティに入っている人は大体オタクで、その人自身がオタク趣味を許容されたがっている気がする)
  • プロフィールに不足がある。マッチングアプリには写真と文章以外にも身長や年収、学歴、休日などを記載する欄があるが、「煙草を吸うか」「初回デート費用」という一部プロフィール欄だけに答えてないのは、言葉にはしないが煙草は吸う、奢りたくない、というアピールなのか勘ぐってしまう
  • コミュニティに所属しすぎている。「おいしいご飯を食べるのが好き」「仕事が好き」「シンプルなファッションが好き」というコミュニティに入ることで自分の価値観を示せる一方で、「マーベルが好き」「アイアンマンが好き」「キャプテン・アメリカが好き」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが好き」と自分の好きなもの全部のコミュニティに入ったところで、他人に渡せる情報は少ない。コミュニティ経由で仲良くなることを目的としているならいいが、単なるプロフィール検索からその人のその人のページにたどり着いた人は「この人は何が一番好きなんだろう?」と思う。あとマッチングアプリを長くやり続けている結果所属コミュニティ数が多くなったのかな?(退会できない理由が何かしらあるのでは?)と思う。

 

気になるやりとり

  • 最初からタメ口
  • 最初からちゃん付け
  • プロフィールを読んでない致命的に文章が読めていない。(例えばプロフィールに酒が飲めないと書いているにもかかわらず「僕もお酒好きなんです!」と言ってくる)
  • 「めっちゃタイプだったんでいいねしました✨」
  • 「最近観た映画でおすすめあったら教えてください」などやたらと教えてもらいたがる。そのくせ反応が薄い、浅い。何のために質問をしたの?
  • 自分のおすすめを押しつけてくる。(好きな人のおすすめだったら嬉しいけど好きな段階ではないのに押し付けられても困る)
  • 自分の知らないものに関して調べないくせに話題を振ってくる。興味がないくせに「インフラエンジニアってどんなお仕事ですか?」と聞いてくる
  • 「女性なのにすごいですね」と性別でとやかく言ってくる
  • 苦労自慢、愚痴ばかり話す
  • 絵文字、顔文字、(笑)、wwwが多すぎる
  • 質問する側、答える側とホストとゲストの役割が固定されている(これは気になる人というよりお互いの関係性の話)
  • マウントを取ってくる
  • 自分から話題を振らない。もう話尽くしているのに同じ話題で話し続けられる忍耐力がすごい
  • 「ディズニーリゾート好きなんですが4〜5年行けてないです」(一緒に行く人がいないとか、男だから行きづらいとか、忙しいから行けてないとかそんな些細な理由で行けてないということでしょうか。好きなら時間を作ってひとりでも行け。こちとら年パス持ってたこともあるオタクだから「趣味合いますね!」とか言われてもモヤモヤする)

 

アプリの使用感

 

マッチングアプリに関するツイート

 

 

 

最後に

私はマッチングアプリ特有の、無の会話が本当に苦痛で、好きになりたいから相手の人となりを知りたいのに、趣味とか住まいとか仕事とかそういう話ばかりしていてものすごく消耗する。プロフィールに書いてあるにもかかわらず出身地を聞いて何になるのか、そこからの話の膨らみがなさすぎるくせに出身地を聞かないでくれと思ってしまう。

 

プロフィールに「◯◯が好き、って書いてありましたけど、どういうところが好きなんですか?」という質問を私は頻繁にする。好きなものを知りたいというより、好きな理由を知りたいから。相手の価値観を知りたいという思いが強い。

例えその作品に触れたことがなくとも、好きな理由を聞くと身に覚えのある感情が見つかって、「私もほかの作品で同じように感じてグッときたことがあります!」と続けられる。

 

あなたはどういうことをされたら嬉しいのか、何に感動するのか、今頑張っていることは何か、どういうことにやりがいを感じるのか、そういう血の通った会話をしたいと常々思っている。私は無料風俗ではないし、あなただって無料ホストではない。人間の選別、ほんとうにつらい。

 

マッチングアプリアドバイザーの仕事(?)をしたいので、その他気になることがあったら@_ynkまで連絡ください。

 

好きな人にフラれた

 

「私は私の人生をどうしていきたいんでしょうね」

 

仕事納めの12月27日、会社の作業場で背中合わせに作業をしながら女性の先輩と話をしていた。先輩は私がつい最近恋人にフラれたことを知っている。「学生のとき想像していたアラサーって、私はもう結婚して子どもも2人いたんだよね」「結婚、出産、それが果たして自分のしたいことなのかもう分からない」と話す先輩は、3年ほど付き合っている恋人に別れを切り出され、それでも復縁したらしい。私は3か月ほど付き合った恋人に別れを切り出され、復縁はできなかった。

 

aknynk.hatenablog.com

 

 

こんなに自分のツイートのリンクを張り付けて吐きそうになることも早々ない。

 

初めて電話をしたときに、好きになる人のタイプを聞かれて、「マックも高級レストランもどっちも美味しいけど、その""美味しい""にグラデーションがある人が好き」と答えたら、電話の向こう側から「ああ~」という声が聞こえて、彼が「分かる」という顔をしたのがよく分かった。私の言葉が彼には通じる、彼の言ってる言葉も私は理解できる。そんなふうに思ったことが生まれて初めてのことで、会う前からこの人のことは好きになれそうという予感があった。

 

付き合い始めてからも彼が選び取る言葉が何よりも好きで、声も顔もファッションセンスも探してくれるご飯屋さんも何かもう全部好きだった。

 

2018年は付き合ってると思いきや付き合ってなかった人と1年間を過ごし*1、2019年の最初から半年間は岸くんと付き合っていたけど好きではなく*2、じきにマルチに手を出し始めたので別れ、そのあと1か月くらい付き合った人は私とのLINEのトークルームを自分の思考整理のために使い10分おきに大量の理解不能のポエムが届き私は精神を病んだ。

そんな感じで明らかに恋愛に向いていないと痛感する1年だったけど、唯一ちゃんと交際をして、かつちゃんと好きになれたのは彼だけだった。

 

「これからお互い努力すれば明るい未来があるのかもしれないけど、それをする必要性が俺にはわからない」「あの瞬間に、好きな人から怖い人に変わった」「ごめんね、申し訳ないけど、気持ちは変わらない」

 

クリスマスソングが流れる喫茶店でみぞおちに鉛でも撃ち込められたかなというくらいの熱い痛みに耐えられず死んでしまうかと思った。でも発端は私が10月の台風の日に彼に対してひどい言葉を吐いて深く傷つけてしまったのがきっかけで、どんなに縋っても関係性は修復できないと頭では分かった。分かったけど、もう一回会って話したいとせがんで2週間後に会うことになった。

 

別れを切り出された翌日からマッチングアプリに登録して死んだ目で人間の選別を朝4時まで行う日々が1週間続いた。アプリに登録しながら何度も自分のいまの年齢に驚く、もう25歳なのか、と。そして相手に求める条件、要求ばかりがどんどん上がって自分で自分の首を絞めているのがはっきりと分かった。好きな人が世界で一番かっこいい、と頭で思って毎晩泣く。カメラロールをスクロールしたときにこの3か月間の写真が目に入って痛い。でもやっぱり一番にかっこいい、かっこよすぎる、と思ってひたすらにマッチングアプリのいいね!の通知に吐き気がする。アプリごとにいいね!の数が1000件を越えるともはや人間の選別に対して何も感じなくなってしまう。「初めまして。メッセージありがとうございます。よなかと申します。プロフィール読んでくださったんですね、こちらこそ仲良くしていただけると嬉しいです」をペーストして、だれとどんなやりとりしたのかなんて記憶にない。最近観た映画の話なんてどうでもいい、最近行ってよかったご飯屋さんも、カメラはどこのメーカーのものを使ってるかなんて、本当に死ぬほどどうでもよくて、マッチングアプリの虚無のやりとりに消耗ばかりする。興味がない人に興味を持つための共通点探し、同じ趣味、似たような価値観、そんなこと日常生活でやらない、あまりに独特すぎるコミュニケーションの取り方に発狂しそうになる。誰にも教わっていないのにみんな同じことを聞いてくる。でも前に進まないと、寂しさに焼き殺されてしまう。

 

 別れを切り出されて1週間、たまたま伊勢谷と再会することになった。大学生のときに遊んでくれていた、伊勢谷友介に似た目鼻立ちがはっきりしている派手な顔の男。3年前にぱったりと連絡が途絶え、なぜかこのタイミングで連絡を寄越してきた。

 

aknynk.hatenablog.com

 

 

「自分を偽り続けるよ人生詰むよ」と笑う目もとの深い皺とか目つきを見ながら、大学生のときあんなにお姫様扱いをしてくれたスマートな伊勢谷の身体の周りに仄暗い闇を感じた。「偽りの自分を演じることで、女の子が喜んでくれるのはいい、いいけど俺の人生って一体何なんだとも思う」「お前になら言葉が通じるかもしれないと思った。だから話した」というようなことを、20歳も年下の女に話す心境。

フラれたことを話しても伊勢谷は慰めるでもなくただ笑いながらひどく意地悪なことを言うばかりだった。それでも私の精神は明るくなって、死んだ目で朝4時までマッチングアプリで人間の選別をすることもおさまり、虚無のやりとりをしている相手も生身の人間であることを思い出し、感情を持ってやりとりできるようになった。何より音楽が聴けるようになった。映画は観れないし、本も読めなかったけど、坂本真綾さんの『今日だけの音楽』をやっとダウンロードして聴けるようになった。それだけ精神が元気になったことを実感したし、それまでいかに死んでいたかがよく分かった。

 

真綾さんの『オールドファッション』という曲だけを何度も何度も聴いて、毎日歌を口ずさみながら泣いて泣いて通勤をしていた。

 

この曲が終わるまで君を独り占めさせて

好きだったところだけずっと覚えていたいの

 

この曲が終わるまで君の恋人でいたい

好きだよって伝えたっけ二度と言えなくなるから

 

初めて聴いたのは伊勢谷と再会した翌日、バレエのレッスンに向かう電車の中だった。なんて今の自分にぴったりの曲なんだと思いながら涙が止まらなかった。全身に美しい水のような歌声が流れて、みぞおちの鉛が解けてピリつくくらいの痛みに砕けて、好きだったところだけ覚えていたい、んなわけあるか、と思いながら精神が少しずつ元気になる実感があった。

 

以下、なんとか彼のことを文章を書けるようになってブログに書きなぐった下書きの供養。

 

***

 そりゃあ髪の毛濡れたままベッドに転がってたし、避妊しなかったし、野菜食べないし、鼻毛出てるときもあったけど、言葉が通じる感覚とか、仕事に一所懸命なところ、感情表現がストレートで言葉にして話してくれるところ、大事な話をするハードルを下げてくれるところ、身長が高くて笑うと細くなる一重まぶたの目とか、スマートに支払いを済ませてくれるところとか、私の理想の王子様みたいな人でした。

 

 あーー!!!好きだったな!!!!

 人間としてめちゃくちゃ好きだった

***

 

 別れを切り出されて2週間後、もう一回彼に会って話した日。どう考えても今も好きで、でも別れようと気持ちの整理をして会いに行った。やっぱり話しながらボロボロ泣いたし、全然嫌いになれなくて困った。人間として彼のことがものすごく好き、それは今も変わらない。

 

 

あの日に話したことは書かない、コンテンツにはしない。

最後まで言葉の通じる人で、どうしてもまた会いたいと思ってしまった。

 

 

私の周りには優しい人間がたくさんいて、フラれてからというものやたらと食事に誘われた。人は勝手に助かるだけだが、美味しいものでも食べに行こうと言ってくれ、性格の悪い自分はどこかで「他人の不幸を慰めた気になって気持ちよくなってんじゃねえよ」と悪態をついていたが、自分の心境を言葉にして相手に聞かせることで自分の感情が薄まっていく気配があった。

「言いたいことはちゃんと言ったほうがいい、相手に伝わらなくとも言うことに意味があるんだよ」という言葉をくれたのは、再会する前の2016年の伊勢谷だ。

 

年末の、仕事もなく、掃除も終わりやることがなくなった寒い日、私は結局他人を踏み台にして幸せになろうとしているんじゃないかとか、寂しさに対する脅迫観念が強すぎるとか、なんで元旦の深夜に私を迎えに来てくれる人間がいて、初めて食べてもらう手料理がお雑煮なんだろうとか、過去に囚われて怯えて勝手に縛られて苦しくなってグチャグチャになって自分が今後どうやって生きていきたいのか全く分からなくて、遠くのスーパーまでほうれん草を買いに行く道中で泣いた。

 

 

もっと自分を大切に、それよりもっと他人のことを大切にしたい。

行き場のない感情で他人を殴る前に言語化する。

最近の感情(11/17〜11/22)

 

2019/11/17(日)

  • 春ごろにハマっていたセブンイレブンの焼肉ビビンバおにぎりが復活していて嬉しい。もち米おにぎりシリーズはだいたいおいしいが、焼肉ビビンバは特においしい。
  • 休日出勤終わりの日曜日の昼寝が気持ちよくて100年くらい眠れる気がする。16時からうとうとし始めて一度荷物の配達が来たから起きてまたこんこんと眠り続けた。朝かな?と思って起きたらまだ21時で、まだまだ眠れると思った。
  • 金曜日に会社の大好きな人から珈琲豆をいただいた。大好きな人には隠していたけれど実はコーヒーミルを持っていなかったので急いで買って初めて挽いて淹れて飲んだ。香りが立ち、苦くてコクがあるのにまろやかな感じがする珈琲だった。今までドリッパーとケトルしか持っていなかったけれど、ミルと併せてサーバーも買ったのでこれからはたくさん淹れられる。嬉しい。誰かに珈琲を淹れる生活を送りたい。
  • 録画していた『ボクらの時代』を観た。高橋メアリージュンさんがゲストの回で、私は彼女のことがとても好きで尊敬しているのだけれど、「Difficult? Yes. Impossible? No.(難しいけど不可能じゃない)」と話しているのを聞いてもっと好きになった。

 

2019/11/18(月)

  • 昨日の夜もまたお風呂に入れなかった。布団と一体化してこんこんと眠り続けた翌朝、今日もまた「会社を休むかどうか」と悩むことから毎日が始まる。会社に行くためにはお風呂に入らなければいけないが、そのハードルがものすごく高く、苦しい。金曜日はテレワークにしよう、絶対にテレワークにしたい、と頭で唱える。深夜にコーヒーを飲んだせいか胃の中が気持ち悪い。布団から這い出て無理やりカーテンを開けても空は暗いままで、シャワーを浴びながら死にたいなあとしか考えられなくなる。化粧をしながら京アニの『バジャのスタジオ』『ツルネ ー風舞高校弓道部ー』を観る。奥歯を噛み締めていないと涙が出そうになり、奥歯を噛み締めていても涙が出た。
  • 電車を待っているときに後ろに並ぶ人やその人の鞄でぶつかられると死にたくなる。
  • 午前中、間違いなく熱があった。頬も額も熱くて意識朦朧の中で障害対応をしていた。午後もバタバタで焦ってミスって「落ち着いて〜(笑)」って言われたところで目が覚めた。「急がなくて大丈夫だよ」と言ってくれる先輩は私のことをよく分かっている。
  • 帰る道すがらに占いを読んだら「決めつけをしないで」と書いてあった。自分の頑固さとネガティブ思考は自覚しているつもりだけれど、「いつの間にか、自分が頑固の殻に閉じこもってしまう」と書かれているのを読んでなるほど私が生きづらいのは私が頑固だからなんだなと思った。最低最悪なことがこれから起きるに違いないと決めつけて、殻の中で妄想をしている能天気さがある。今日もどうすれば今すぐ自殺できるかそればかり考えていた。
  • 『ボクらの時代』に小栗旬さんと蜷川実花さんと沢尻エリカさんがゲスト出演したときの映像を引き合いに出して「小栗旬沢尻エリカに忠告してたんだね…」というコメントがつけられたツイート、それにたくさんのいいねとRTが付いているのを見てものすごく気持ちが悪いなと思った。何かを無理やり紐付けて物語性とか文脈を作り出す人間、本当に気持ち悪い。人間ってそんなに一貫性のある生き方をしているんですか?

 

2019/11/19(火)

  • 思えばこれまで親密になった人たちと喧嘩したことはなかったような気がする。言い負かされたり、説教されたり、私が一方的に感情で殴ったり、そういうことはあったし、今回もまあ発端は私が一方的に感情で殴ったのが原因なわけだけれど、今まで私が関わってきた人間は明らかにずるい大人たちが多く、感情を無いことにしたり、おいしいセックスで事態の収束を待たれるばかりだった。なので今回恋人が私の感情や言動にダメージを受けているのが妙に新鮮である。私の感情や言葉って、ちゃんと存在するんだ、相手に届いてるんだ、初めて知りました、という気持ち。もちろん早く連絡が来たらいいなと思うけれど、長く関係を続けていきたい相手と喧嘩したりこじれたり波風が立たないほうが不健全で気持ちが悪いので、気長に待つしかないかなという感じ。すきだなーいとしいなーみたいな感情がふわふわ出てくるだけ出てきて、精神が侵食されていないのは私がやはり能天気だからなのかな、なんだろう。
  • Office 365で障害が起きているためフロアが慌ただしかった。21時ごろに退社して、コンビニに寄ってパンとおにぎりを1つずつ買い電車を待ちながら駅のホームで立ち食いする。行儀が悪いのは百も承知で、さして空腹も感じていないのにただ栄養摂取のために食べている。今週は仕事が忙しくて本当によかった。感情を殺し続けられて便利。でも、ふと何か些細な指摘をされるごとに精神がメチャクチャに踏み荒らされて泣きそうになる。早く眠りたい。
  • オードリーの若林さんのエッセイ、『ナナメの夕暮れ』を読んだ。今まで読んだ若林さんのエッセイの中で一番等身大でひねくれてなくて優しくて熱くて好きだった。私は若林さんのことがすごく好きだけど、私も若林さんも内に篭って考えるタイプだからきっと一緒に生活はできないだろうなと思った。仕事で忙しい最中、ひとりでキューバとかモンゴルに行けてしまうバイタリティを尊敬している。明らかに南海キャンディーズの山里さんの著書を意識して書かれていた。

 

2019/11/20(水)

  • まだ水曜日。毎朝電車を寝過ごしては会社の最寄駅に戻って通勤する日々を続けている。これで3連続。どれだけ疲れているんだろう。今日も今日とてMicrosoftは障害を起こしていてフロアは障害対応に追われている。先輩たちが外出で出払っているため、私はMicrosoft関連ではない別のプロジェクトの障害対応をひとりでしていて本当に本当に泣いてしまいそうだった。メルカリで購入者がメッセージの返信を寄こさないそのことにさえささくれ立つ。
  • 怒っている人を見るとニヤニヤしてしまう癖が抜けない。機能不全家庭で育った名残だ。父親は自分の感情のコントロールができず、母親は積極的に父親の奴隷として生きている人間で、私は家で怒っても泣いても笑ってもうるさいと言われて育った。土下座をしないと大学に行かせないと言われた。そんなに死にたいなら殺してやろうかと言われた。いま、満員電車で人がぶつかり合うのは仕方がないのに自分のスペースを確保しようと、他人と接触したくないとぶつかられるたびにやり返しているおじさんが目の前にいて、何かするたびにやり返され振り向かれる。死ね。今日は定時退社日だから早く帰ろうと思ったけど、結局残業して少しは空いている電車で帰ったほうが精神衛生が汚れなくて済むんじゃなかろうかと思う。残業すれば残業代が入るし、せっかく仕事を早く切り上げても満員電車で消耗する。定時で帰っても何もいいことがない。今日も今日とて死にたい。

 

2019/11/21(木)

  • 昨日は久し振りにスーパーが開いている時間に帰れたのでスーパーで来週のお弁当のおかずとその日の夜ごはんをお好み焼きにしようとキャベツと豚肉を買った。「生きるためならどれだけお金を使ってもいいよ」と許すようにお菓子もたくさん買い込んだ。お好み焼き、今までで一番美味しく作れた。洗い物はまだしていない。お風呂だって入れないまま眠った。テレビも電気も台所の電気もつけっ放しのまま眠った。どれだけお金がかかってもいい、それは仕方がないことだから、と自分に言い聞かせて、今日も朝からお菓子を食べてボーッとしていた。はてブで恋愛とか婚活とか一人になりたい男とか話を聞いてほしい女とか情緒が安定していない人間は求められていないとかそういう文章をひたすら読んで、だから私はダメなのだと思い続けている。でも、情緒が安定している人間にはなれないだろうから、情緒が安定していないときは他人に連絡をしないとかSNSを見ないとか全てを捨てて眠るとか、そういうことで回避していくしかない。
  • 恋人のモラハラに耐えられず別れた人がツイッターにいる。私はどんなにモラハラされようと好きな相手にだったらどれだけ支配され消費されあらゆる暴力を振るわれても一緒にいたいと思う。私なんかと一緒にいてくれるなら、それくらい甘んじて受け入れるし、適当な代償だと思ってしまう。むしろどんな代償も必要とせず、ただそばにいてくれる人間のことがとてつもなく怖い。でもそれって相手の気持ちを尊重してないってことだよね。幸せ不慣れ。
  • 仕事に集中していると自分の形がなくなっていく。あと1日で長かった6連勤が終わる。やっぱり好きな人のことは好きで、筋トレしててもキツイときに「◯◯くん…会いたいッ!」って出てしまうくらいには会いたい。どうせ、という言葉で決めつけない、事実だが受け止める。段々と落ち着いてきたけれどなんていうかいつまで待てばいいのか分からないのともしかしたら明日連絡来るかも!?と期待値を上げすぎてしまう部分があるのでただただ仕事に集中して忙しくしていたい。今日は洗濯ができたし夜にお風呂に入れた、洗い物はできなかったけどパスタは作れた。体重計に乗ったら太ってたから誤魔化し程度に筋トレをした。100年間眠りたい。

 

2019/11/22(金)

  • 好きな作家さんが二人展をする。うつわの作家さんだ。今までなかなか遠方で開催されていたので行けなくて悲しい思いをしていたけど、今回は私も行ったことのあるギャラリーでやるようだ。うれしい、すてきなカップがあるといいな
  • 電車が新車両ですごくきれいで嬉しい
  • 週6勤務だから最終日くらいテレワークにしたかったけど結局それは叶わなかった。体調が悪くなんだかぼんやりしながら仕事を全て片付けて会社を出た。今日は温泉に行こうと決めていた。温泉!そのまえに腹ごしらえとしてスープカレーを食べた。ポットパイの中にスープカレーが入っているやつ。ポットパイ、ロマンだよね……。
  • 初めてサウナに入った。『サ道』というドラマにハマっており、ずっとサウナデビューをしたかった。今日は50℃くらいの普通のサウナと、80℃くらいのフィンランド式サウナに入った。北欧の雰囲気のある暑すぎる部屋の中で体育座りをしてコナンとルパンのアニメを観ていた。一人だと精神が気楽でやたらと色んな温泉に入りサウナに入り水風呂に入りうろうろしていた。『ちはやふる』も2巻ほど読んだ。着いたときにダイヤル式の傘立てに傘を預け暗証番号が分からなくなってしまった(仕組みを理解しないままダイヤルを回してしまった)ので、帰るときにスタッフに親切にしてもらった。ありがたい。シャトルバスの運転手さんも雨だからと駅前で降ろしてくれて優しかった。ありがたい。

私は能天気

「整理がつくまで時間がほしい」と言われたその日はバレエのレッスンがあった。夜は感情が膨張しやすいけれど、お昼ごろに連絡が来たからか妙に冷静な自分がいて、静かな悲しみが心にあるまま踊った。悲しい反面身体の調子は良く、先生からは「絶好調じゃん」と褒められた。

両足が磁石のように引き寄せあうからこそ、高く上げられた脚は元の場所に吸い寄せられ収まる。

 

本当は嵐の『途中下車』を聞きながら薄く涙ぐんでスタジオに向かった。

 

名前も忘れるほど 遠くなってしまうなら
ネクタイをはずし 途中下車したまま
この街の思い出が なにげない1日が
守るべき何か そっと包んでゆく

 

本当は「恋人 気持ちの整理」とかなんとかでググって知恵袋やら小町を読み漁った。今月は『孤独のグルメ』にハマって通勤中に観まくってしまったから、月の半ばだというのに通信制限でいつまでたってもWebページひとつ読み込むのに時間がかかる。深くて重い意識を彼に向けないよう、本を読み音楽を聞いていつもであればお菓子を買って食べながら帰るのに一目散で家に帰った。

 

今日は私の家に来るはずだったらやたら部屋が片付いていて、笑えた。

 

冷静に考えて、今は彼のことを待つことしかできない。「わかった、きみのことを大切に思ってる 待ってる」と、そのような返事をして、やはりあのときの喧嘩のようなもので我々の関係性はギクシャクしていて、元に戻ったかのように毎日連絡を取り合い食事をしても、どこかで目を背けている部分が確実にあった。私が強引に食事に誘い、許しを乞うように手土産を渡し、何気ない話をして笑う、それで自然治癒していけばいいなと私はいつまでも能天気に考えていて、今日だって約束通り彼が家に来てくれるだろうと、会えるであろうと思っていた。

 

今日会えない理由を先の通り話すその誠実さが彼の本当に尊敬できるところで、私は私で能天気すぎて変なところで妄想力がたくましくポジティブに考えている脳みそを取り外して土に埋めたいくらいだった。

 

人生はなるようにしかならず、人は選択した道を正解にしていくしかないと、自分に言い聞かせながら、なんとか今日も生きてきた一方で、色んなことに目を背け続け曖昧にし続けている。これまでの人生で起こったあらゆることは、すべてそういう私の性質によるものなんだろうな、と思う。付き合っていると思ったら付き合っていなかったり、なんかそういうこと。大事な話を口にして相手に伝えることができない。相手が大切であればあるほどその名前を呼ぶことができない。

 

夜のツイッターは感情が膨張するからよくない。頬が冷たいせいであたたかい涙が流れると異様に顔が熱く感じられる。指から出る言葉が燃え上がってしまう。

寝る前にこうしてブログを書きながら少しずつこぼす涙は、あたたかい布団にくるまっているから大丈夫。大丈夫でありたい、大切な他人がいると弱くなってしまうのをやめたい。