2020年のゴールデンウィークのこと

 

今年のゴールデンウィークは8連休だった。

新型コロナウィルスの影響もあり、在宅勤務の延長線上でゆるやかに、そして曖昧にゴールデンウィークがスタートした。

 

2月に恋人と同棲を開始しすでに2か月は経った。

新生活には慣れたものの、月に一回程度発生する恋人との喧嘩には精神が消耗する。

ゴールデンウィークの前の週の土曜日も喧嘩をして、このままゴールデンウィークに突入したら気まずい思いをしながら日々を過ごすのだろうな、と憂鬱に思っていたのが4/26のこと。「相手に不満があるのなら言ったほうがいい、言えないなら態度に出すな」という彼の一貫した姿勢に同意しながらも、どうしても咄嗟に口に出せず飲み込んでしまう自分が悲しい。いつもなら彼と一緒にいられて嬉しいという気持ちしかないのに、「そんなに不満があるなら一緒に暮らさないほうがいいと思う」とまで言わせてしまった。おこがましくて自分の意見を言えない、でも態度に出してしまう自分の未熟さがもどかしい。何度も「子どもじゃないんだから」と言われた。もう私は25歳なのだ、その通りだと思う。子どもじゃないのか、もう。

 

喧嘩がきっかけで恋人が塞ぎこむようになってしまった。「喧嘩のことはもういいんだけど、仕事でもプライベートでもいつでもどう振舞えばいいのかわからない、自信がなくなっちゃった」と言われた。自尊心をぼっきり折ってしまったと気づく。それでも毎日少しずつ話したりハグしたりを繰り返し、少しずつお互いに回復していった。

 

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本当は、ゴールデンウィークは高松旅行に行く予定だった。美味しいうどんやオリーブ豚を食べ、安藤忠雄の建築物を見たり直島観光をする予定だった。結局旅行はキャンセルしたけれど、行きたかったな、香川県

 

 

6年ぶりに車の運転をした。レンタカーを借りて、恋人に運転を教えてもらった。前日はあまりの緊張にベッドに入ったにも関わらず3時間は眠れなかった。怖かった。

当初は保険・補償的なものは標準コースで行く予定だったけれど、私の覚束なくて危険な運転を見た恋人に念のため一段階上の保険に入りなおそうと言われ、へこんだ心でレンタカー屋に戻った。一度キャンセルしてから再度車を借りるという手間にあからさまに不機嫌な態度を見せるレンタカー屋の店員の棘のある言葉にますますへこんでもう私は運転などできない気がした。それでも運転はできたし、都内から川崎の工場夜景などを見に行った。立体駐車場に車も駐車できた。

家に帰ってきたあと、「余計に緊張させるから言ってなかったけど、おれも緊張してたんだよ、怖かった、ひとに運転を教えたことがないから」と言われて泣きそうになった。恋人は優しいひとである。怖い思いをさせて申し訳なく思う。

 

あと、駐車が下手すぎて、見本を見せてもらったんだけど、あまりに恋人の運転が鮮やかで、心が折れてマックの駐車場で泣いてしまった。「近いうちにまた絶対運転するんだよ」「運転できてたんだから、大丈夫だよ」優しい。

 

 

ゴールデンウィークはバレエのオンラインレッスンも受けた。

久しぶりにスタジオのひとと話せたり、身体を動かせてとても元気になった。フローリングのすべる床でのバーレッスン、バランス感覚と床をつかむ感覚が鍛えられそうだった。スマホ越しでも自分の踊りを見て注意してくれるひとがいるのは嬉しい。無事、発表会が開催できるとよいのだけれど。

 

会社のひとたちとどうぶつの森のインターネット通信もした。私の島が一番開拓されておらず、先輩・後輩の島の開拓され具合に圧倒された。どうぶつの森疲れの始まりである。他人の比較してへこむのは現実に留めておきたい、ゲームくらい自由にいさせてほしい。

 

恋人と『モテキ』のドラマ版と映画版を見た。

私は麻生久美子さんが演じるるみ子に共感しまくりだった。なんでもいいから好きなひとと繋がっていたいという気持ちが強い。縁を流すことができない。

 

 

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何もかも達成できなかったが、映画だけは1日を除いて観ていたらしい。

 

 

自粛ムードではあるけれど、結構楽しくゴールデンウィークを過ごした。楽しかった!